Barでお客様と接していると、私たちが当たり前のように使っている言葉や用語の意味が、必ずしも伝わっていないことに気づかされます。だからこそ、できるだけわかりやすい言葉で丁寧に説明することの大切さを感じています。ブログでも、ウイスキーに関する基本的な知識や用語の意味を分かりやすく発信していきたいと思います。今回は「シングルモルト(ウイスキー)」「ブレンデッドモルト(ウイスキー)」「ブレンデッドウイスキー」の意味についてです。
3つのウイスキーの違いは、原料と蒸溜所の数に注目すればシンプルに理解できます。
✅ シングルモルトウイスキー
👉 1つの蒸溜所で造られた、大麦麦芽100%のウイスキー。
- 例:マッカラン、ラフロイグ、山崎など
- 特徴:蒸溜所ごとの個性がはっきり。こだわり派に人気。
- 「シングル」は「1つの蒸溜所」という意味です(原料がシングルという意味ではありません)。
✅ ブレンデッドウイスキー
👉 複数の蒸溜所のモルトウイスキー+グレーンウイスキーをブレンドしたもの。
- 例:ジョニーウォーカー、バランタイン、角瓶
- 特徴:飲みやすく、価格も手頃。世界中で最も多く流通しているスタイル。
- グレーンウイスキーはトウモロコシや小麦が原料で、ライトでやさしい味わいです。
✅ ブレンデッドモルトウイスキー
👉 複数の蒸溜所のモルトウイスキーだけをブレンドしたもの(グレーンは使わない)。
- 例:モンキーショルダー、マルスモルテージ越百、ジョニーウォーカー グリーンラベル
- 特徴:モルトのコクがありつつ、複数の蒸溜所の良さを融合。中級者以上に人気。
- 昔はヴァテッドモルトとも呼ばれていました。
