ロイヤルブラックラ12年(旧ボトル2022年以前流通)

アロマ:香りたちは中程度、穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで熟したフルーツ感。黄桃、アプリコット、オレンジ、黒系ドライフルーツ、バニラ、シナモン、麦芽香、オランジェット、ミント、メントール、奥に瑞々しいフルーツ感、青リンゴ、洋梨。時間が経ってトーストした蜂蜜感が主張。

フレーバー:アタックでフルーツの酸甘味、樽の甘味。フルーツピール様の苦味酸味と樽の優しい苦味が続く。ミディアムボディで程よく甘いフルーツ感が楽しめる。

フィニッシュ:余韻は中程度。程よいフルーツ感、樽由来の心地よい渋みが残る。

特徴:バーボン樽熟成、シェリー樽後熟の程よく甘くエレガントなフルーツ感が味わえる。まったりとした甘い洋菓子を連想させるモルトウイスキーと思いました。

蒸溜所情報
・創業年:1812年
・創業者:キャプテン・ウィリアム・フレイザー
・地域:スコットランド、ハイランド シェイクスピアの「マクベス」で有名なコーダー城の近くにある
・仕込み水:コーダー川
・発酵槽:オレゴンパイン製で蓋のみがステンレス製のものが6基、ステンレス製が2基の計8基
・スチル:ストレートヘッド型計4基、ラインアームはやや上向きに付けられていて、冷却装置はシェル&チューブの垂直式コンデンサー
・1935年にウィリアム4世からロイヤルワラントを授かっている
・バカルディ社が所有し、デュワーズの原酒として使われている

グレンドロナック12年

香りの立ちは中程度〜良く、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートで感じるのは黒系のドライフルーツのニュアンスとしっかりとしたシェリー樽の風味。ドライレーズン、ブラックベリー、ナッツ、黄桃、ミント、メントール、バニラ、シナモン、なめし皮、焦がした砂糖、微かな硫黄感。

味わいはアタックでベリー系フルーツの酸、甘みとやや収斂性のある樽の苦味、渋み。ブドウの皮の苦味、酸味とオークの渋みが続く。

余韻は中程度。樽の渋みとフルーツピールの苦味が心地よく残る。ドライな口当たりを伴いながら熟したフルーツ感と暖かい樽の風味を感じる。

心地よいシェリー樽の特徴を感じ取れる1本。オロロソシェリー樽熟成原酒とペドロヒメネスシェリー樽原酒がブレンドされている。

蒸溜所情報
・創業年:1826年
・創業者:ジェームス・アラディス
・地域:スコットランド ハイランド
・発酵槽:カラマツ製9基で二酸化炭素の回収装置が付いている
・スチル:初留2基、再留2基の計4基のバルジ型スチル
・特徴:ティーチャーズの原酒として使われてきた。