ダルウィニー15年

アロマ:香り立ちは控えめ〜中程度、優しく語りかけて来る印象。トップノートで感じるのは優しく瑞々しいフルーツ感。続いて落ち着いた樽のニュアンスとパウダースパイス。白桃、青リンゴ、洋梨、バニラ、シナモン、麦芽香、蜂蜜。微かな青い植物感、柑橘系フルーツ。

フレーバー:アタックで瑞々しいフルーツの甘み、酸味、上品な蜂蜜感。心地よく苦味、渋みが続く。優しく滑らか。個性には乏しいが、上品で美しい味わいです。

フィニッシュは短め、樽の甘み、パウダースパイス、フルーツピール様の苦味が残る。

圧倒的な個性はないが落ち着いていて上品な香味が味わえる。食前酒やハイボールにして食中酒でも美味しく頂けそうです。

ダルウィニー蒸溜所情報
・設立:1897年にジョン・グラント、ジョージ・セラー、アレクサンダー・マッケンジーに
    よって「Strathspey Distillery」として創業。1898年に名前を
    「Dalwhinnie」に変更。
・場所・標高:スコットランド高地、ケアングルム国立公園の中心部に位置し、標高は約
       326 m(他の資料では351 mとの記載もあり)で、スコットランドで第2位 
       の高所の稼働蒸溜所として知られる。
・名前の意味:ゲール語で「Dail Chuinnidh」とは“集まる場所”を意味し、山越えの古い
       道路が交差する地点にあることに由来。
・所有者:現在はDiageo(ディアジオ)傘下。以前はアメリカ企業やDCL系統を含む複数の
     所有者を経ている。
・発酵槽は木製で6基、蒸気加熱方式を採用 。
・スチル:ウォッシュスチル(17,000 L)、スピリットスチル(14,000 L)のストレート
     ヘッド型2基構成。
     冷却装置に伝統的な「ウォームタブ」式コンデンサーを使用。
・水源:Lochan-na‑Doire‑uaine(Allt an t’Sluic Burn)と呼ばれる雪どけ水を主
    に使用。
・気候的特徴:年平均気温は約6 °C。冬には大雪により閉鎖されることもある場所にある。
・観光施設:1991年にビジターセンターが開設され、45分程度の工場見学とテイスティング
      ツアーが人気 。

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc)700yenで提供しております(2025/6月現在)

アードベック10年

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかだが、しっかりと訴えかけてくる印象。トップノートで感じるのは薬品系のピートと麦芽の甘いニュアンス。クレゾール、スモーク、焼き魚の皮、アーシー、麦芽香。奥に柑橘系フルーツ、ハーブ、メントール、バニラ、シナモン。

フレーバー:アタックでピート、薬品感。柑橘系フルーツの甘み、酸味が続く。ハーブや青草のような植物感、穀物の甘味が背景に広がる。

余韻は長め、ピートとバニラ、シナモンなどのパウダースパイス感、クレゾール、燻製感、レモンピールの苦みが残る。

しっかりとしたピート感が突出してると思いきや樽やフルーツのニュアンス、穀物感がバランス良くまとめられている。酒質は軽やか。綺麗で飲みごたえのあるアイラモルトです。

アードベック蒸溜所情報
・創業年:1798年に非公式に蒸溜が始まり、1815年にジョン・マクドゥーガルによって正 
     式に設立されました。
・所在地:スコットランド、アイラ島のポートエレン近郊に位置しています。
・所有者:現在は、ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー(LVMH)の傘下にあります。
・水源:Loch ArinambeastとLoch Uigeadailからの軟水を使用しています。
・発酵槽:12基のオレゴンパイン製発酵槽(ウォッシュバック)を備えています。
・蒸溜器:2基の初留釜と2基の再留釜。ランタンヘッド型計4基(再留釜のラインアームには精留器が取り付けられている)。
・麦芽:1981年以降、自社のフロアモルティングを停止し、ポートエレン・モルティングか
ら供給されるフェノール値約50〜60ppmのピート麦芽を使用しています。
・生産能力:年間約240万リットルの生産能力を有しています。
・ビジターセンター:蒸溜所内にはビジターセンターと「オールド・キルン・カフェ」があ
          り、見学や試飲が可能です。
・Ardbeg House:蒸溜所近くの歴史的なホテルを改装し、2025年秋に「Ardbeg
         House」としてオープン予定です。

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リンクウッド12年 花と動物シリーズ

アロマ:香り立ちは中程度。優しく語りかけてくる印象。トップノートで感じるのは瑞々しいフルーツ感、洋梨、青リンゴ、白桃、メロン、マスカット、。続いて優しい樽のニュアンス、バニラ、シナモンなどのパウダースパイス、麦芽香、白い花、蜂蜜。

アロマ:アタックでフルーツの酸、甘み。樽の苦み、渋み、フルーツピールのニュアンスが続く。優しく滑らかな口当たり、膨よかでバランスも秀逸です。洋梨、ナッツ、蜂蜜、麦芽の優しい味わいも。

余韻は中程度、優しく心地よいフルーツ感、樽感の甘渋みが残る。

PS:瑞々しいフルーツ感と蜂蜜のような甘みを堪能出来るモルトです。バーボン樽熟成の原酒とリフィルシェリー樽熟成の原酒が使われていてバーボン樽熟成原酒の特徴がより強く現れているようです。当店でもバーボン樽熟成のシングルモルトが気に入られた方に良く勧めているモルトです。

リンクウッド蒸留所情報
・創業年:1821年、ピーター・ブラウンによって設立され、1825年に生産を開始
・所在地:スコットランド、スペイサイド地方のエルギンに位置しています
・所有者:ディアジオ(Diageo)社が所有
・水源:Millbuies Loch近くの湧水を使用しています
・蒸溜器:3基の初留釜(各15,000リットル)と3基の再留釜(各17,000リットル)
・マッシュタン:12トンのマッシュタンを使用
・ウォッシュバック:11基の木製ウォッシュバック
・発酵時間:65〜100時間と多様です。
・生産能力:年間約560万リットルの生産能力を有しています。

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc)1000yenで提供しております(2025/6月現在)

ラフロイグ10年

アロマ:香りたちは良く、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートでしっかりとしたヨード感、スモーク感。背後に茶葉、土っぽさ、灰っぽさ、麦芽感、柑橘フルーツ、バニラ、シナモンなどのパウダースパイス感。

フレーバー:アタックでしっかりとしたピートスモーク。甘い樽のニュアンスと柑橘フルーツの甘味、酸味、穀物感が続く

フィニッシュ:柑橘フルーツのニュアンスと心地よいピートが残る。

特徴:しっかりとしたピートスモーク、柑橘系フルーツのニュアンスがバランスよく存在し、お互いの要素を引き立てている。好きになるか嫌いになるかどちらかで、飲み手を選ぶと言われるモルトですが、意外とバランスよくまとめられている。改めてじっくり飲むとその出来の良さに感心させられます。

蒸溜所情報
・創業年:1815年
・創業者:(アレクサンダーとドナルドの)ジョンストン兄弟
・地域:スコットランド、アイラ島
・マッシュタン:フルロイタータンでワンバッチ麦芽5.5トン
・発酵槽:ステンレス製8基
・スチル:初留3基、再留4基の計7基
・フロアモルティングが行われていて自家製麦芽のフェノール値は40~60ppm。残りは基本的にポートエレン製の麦芽が使用されている。チャールズ国王愛飲の酒で王室御用達のワラントを賜っている。

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ロイヤルブラックラ12年(旧ボトル2022年以前流通)

アロマ:香りたちは中程度、穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで熟したフルーツ感。黄桃、アプリコット、オレンジ、黒系ドライフルーツ、バニラ、シナモン、麦芽香、オランジェット、ミント、メントール、奥に瑞々しいフルーツ感、青リンゴ、洋梨。時間が経ってトーストした蜂蜜感が主張。

フレーバー:アタックでフルーツの酸甘味、樽の甘味。フルーツピール様の苦味酸味と樽の優しい苦味が続く。ミディアムボディで程よく甘いフルーツ感が楽しめる。

フィニッシュ:余韻は中程度。程よいフルーツ感、樽由来の心地よい渋みが残る。

特徴:バーボン樽熟成、シェリー樽後熟の程よく甘くエレガントなフルーツ感が味わえる。まったりとした甘い洋菓子を連想させるモルトウイスキーと思いました。

蒸溜所情報
・創業年:1812年
・創業者:キャプテン・ウィリアム・フレイザー
・地域:スコットランド、ハイランド シェイクスピアの「マクベス」で有名なコーダー城の近くにある
・仕込み水:コーダー川
・発酵槽:オレゴンパイン製で蓋のみがステンレス製のものが6基、ステンレス製が2基の計8基
・スチル:ストレートヘッド型計4基、ラインアームはやや上向きに付けられていて、冷却装置はシェル&チューブの垂直式コンデンサー
・1935年にウィリアム4世からロイヤルワラントを授かっている
・バカルディ社が所有し、デュワーズの原酒として使われている

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc)700yenで提供しております(2025/6月現在)

ハイランドパーク12年 バイキングオナー

アロマ:香りたちは中程度、穏やかに語りかけてく印象。トップノートで熟したフルーツとシェリー樽のニュアンス。黄桃、アプリコット、オレンジ、ブラックベリー、黄色い花、バニラ、シナモン、カカオ、チョコレート、ナッツ、トーストした蜂蜜、フィナンシェ、背後にアーシーで優しいピート感、かすかにサルファリー。

フレーバー:アタックで熟したフルーツの酸、甘み。コーヒーのような苦味や樽の甘味、渋みが続く。トースティなフルーツ感、程よいピート、シェリー樽の味わいがバランスよく存在。

フィニッシュ:余韻は中程度。心地よい樽の渋み、甘味、ピートが残る。

特徴:程よいシェリー樽のニュアンスとアイラモルトのピートとは異なるアーシーな優しいピート感が上手く共存しているモルト。個性的であるがバランスは良い。

蒸溜所情報
創業:1798年
地域:スコットランド アイランズ オークニー諸島 メインランド島〜オークニー諸島は8世紀以降、数百年にわたりヴァイキングに支配されてきた。メインランド島は石器時代の遺跡群でも有名
仕込み水:クランティットの泉(中硬水)
スチル:ストレートヘッド型4基。冷却装置はシェル&チューブの屋外コンデンサー
特徴:現在でもフロアモルティングが行われている。オークニーのピートはヘザーや草、苔などが堆積したもので、ホービルターヒルという独自の採掘場から掘り出されるピートを使用。

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オーヘントッシャン アメリカンオーク

アロマ:香りたちは中程度、優しく語りかけてくる印象。トップノートで優しいオークと爽やかなフルーツのニュアンス。バニラ、シナモンなどの白いパウダースパイス、黄桃、アプリコット、焼き菓子、優しい穀物感、麦芽のニュアンス、根菜、沢庵のような漬物、オイリーな質感も伴い、全体的に落ち着いていて優しい香りたち。

フレーバー:アタックでフルーツの酸、甘み、樽の甘み。オークの渋み、甘みが続く。全体的にマイルドで優しい。

フィニッシュ:余韻は短め、優しい樽の渋みとフルーツピールの苦味が残る。

特徴:優しい穀物感とバーボン樽熟成由来のフルーツ感を楽しめる。ローランド伝統の3回蒸留が優しく穏やかな味わいに寄与している。少し疲れている時のお供に最適なモルトウイスキーと思います。

オーヘントッシャン蒸溜所情報
・創業年:1823年
・創業者:不詳(後にJ.ボーモント社が所有)
・所在地:スコットランド・ローランド地方(グラスゴーの北西郊外、クライドバンク近郊)
・マッシュタン:ステンレス製セミロイター式
・発酵槽:オレゴンパイン製4基とステンレス製3基の計7基
・ポットスチル:初留、後留、再留の計3基で全てランタンヘッド型
・現在の所有者:ビーム・サントリー社(Beam Suntory)
・特徴など
ビジターセンターあり(ツアー対応)
オーヘントッシャン(Auchentoshan)はゲール語で「野原の片隅」
オフィシャルボトルでは「オーヘントッシャン12年」「スリーウッド」「アメリカンオーク」などが定番
仕込み水:カトリン湖
ローランド伝統の3回蒸留を現在でも行っている

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc)500yenで提供しております(2025/6月現在)

グレンドロナック12年

香りの立ちは中程度〜良く、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートで感じるのは黒系のドライフルーツのニュアンスとしっかりとしたシェリー樽の風味。ドライレーズン、ブラックベリー、ナッツ、黄桃、ミント、メントール、バニラ、シナモン、なめし皮、焦がした砂糖、微かな硫黄感。

味わいはアタックでベリー系フルーツの酸、甘みとやや収斂性のある樽の苦味、渋み。ブドウの皮の苦味、酸味とオークの渋みが続く。

余韻は中程度。樽の渋みとフルーツピールの苦味が心地よく残る。ドライな口当たりを伴いながら熟したフルーツ感と暖かい樽の風味を感じる。

心地よいシェリー樽の特徴を感じ取れる1本。オロロソシェリー樽熟成原酒とペドロヒメネスシェリー樽原酒がブレンドされている。

蒸溜所情報
・創業年:1826年
・創業者:ジェームス・アラディス
・地域:スコットランド ハイランド
・発酵槽:カラマツ製9基で二酸化炭素の回収装置が付いている
・スチル:初留2基、再留2基の計4基のバルジ型スチル
・特徴:ティーチャーズの原酒として使われてきた。

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