ポーロシャーロット10年

アロマ:香り立ちは良く、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートでアーシーなピートと熟したフルーツのニュアンス。土っぽさ、根菜、クレゾール、アスファルト、黄桃、アプリコット、バニラ、シナモン、麦芽香。
フレーバー:アタックでしっかりとしたピート感と柑橘系フルーツのニュアンス。まず酸、甘みがしっかり広がり、柑橘フルーツピールの苦味とアーシーなピートが続く。もっさりとした酒質で重みを感じる。
余韻は中程度。爽やかなフルーツのニュアンスと土っぽさピート感が残る。

ポートシャーロットはブルックラディ蒸溜所で製造されるヘビリーピートタイプのシングルモルトです。

ブルックラディ蒸溜所情報
■ 基本情報
・所在地:スコットランド・アイラ島西岸、Loch Indaal沿岸のRhinns半島
・設立年:1881年、Harvey兄弟による創設
・所有者:Rémy Cointreau(Bruichladdich Whisky Co. Ltd)
・生産能力:年間約1.5百万リットル(純アルコール換算)



■ 設備と製法
・マッシュタン:オープン型ヴィクトリアンスタイル、7トン(アイラ島唯一)
・発酵槽(ウォッシュバック):ダグラスファー(オレゴンパイン製)製 × 6基
・ポットスチル:
 ・ウォッシュスチル:2基(合計約23,000 L)
 ・スピリットスチル:2基(高さ約6mの細首型、合計約21,000 L)
 ・可変型のローモンドスチルが1基あり計5基体制



■ 製品とスタイル
・主力ブランド:
 ・ブルックラディ:ノンピート、花や麦芽のやさしいクリーンタイプ
 ・ポートシャーロット:約40 PPMのヘビーピートスタイル
 ・オクトモア:世界最高レベルの超ヘビーピーテッド(80 PPM以上)スコッチ
・熟成樽:主にアメリカンオーク(バーボン樽)、加えてシェリー樽やワイン樽など複数タ 
 イプを使用
・ビジネスモデル:
 ・地元アイラ産大麦(全体の約40%以上)を活用し、単一農場や個別フィールドをラベル
  に表示する“テロワール”重視の姿勢
 ・非冷却ろ過・無着色ポリシーを徹底




■ 特記すべき進展と歴史
・長期にわたる閉鎖(1994〜2000年)を経て、2001年に再興。Victorianな製造装置を維持しながら高品質なモルト制作を再開
・2012年にRémy Cointreauが買収、以降も多様なリリースと持続可能性への取り組みを推進

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 1000yenで提供しております(2025年8月現在)。

グレンフィディック15年 ディスティラリーエディション

アロマ:香り立ちは良く、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートで熟したフルーツとトースティーな樽のニュアンス。黄桃、アプリコット、グレープフルーツ、オレンジ、バニラ、シナモン、白い花、焦げた木材、やや人工的な木材感、麦芽香、
フレーバー:アタックで柑橘系フルーツの酸甘み。アルコール感や樽の焦げ感も存在。軽やかなボディでシンプルな味わい。
余韻は中程度、柑橘系フルーツピールの苦味酸味が残る。
全体的にバーボン樽熟成原酒由来の爽やかなフルーツ感が支配的。原酒構成はアメリカンホワイトオーク樽熟成原酒とヨーロピアンオーク樽熟成原酒のようですが、味わい的にはバーボン樽(アメリカンホワイトオーク樽)原酒の味わいを強く感じ、やや新樽のニュアンスも感じました。

グレンフィディック蒸溜所情報
・創業年:1887年
・創業者:ウィリアム・グラント
・仕込み水:ロビーデューの泉
・マッシュタン:計4基
・発酵槽:オレゴンパイン製48基
・スチル:44基
・特徴:グレンフィディックはゲール語で「鹿の谷」の意味であり、オフィシャルボトルには牡鹿が描かれている。1963年にシングルモルトを初めて世界に売り出した蒸溜所。シングルモルトの売り上げでは、グレンリベットと1,2位を競っている。

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 700yenで提供しております(2025年8月現在)。

山崎 NA

アロマ:香り立ちは中程度〜良い、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートで心地よい樽のニュアンスと熟したフルーツ感。バニラ、シナモン、香木、黄桃、アプリコット、完熟リンゴ、レッドーベリー、黄色い花、はちみつ、
フレーバー:アタックでベリー系の甘み、酸味、葡萄の皮のような苦、渋みが続く。心地よい樽のニュアンスと絡み合い、複雑で広がりのある味わい。
余韻は中程度。心地よく鄙びたフルーツ感と樽感が残る。
香味のコンテンツは多く、上手くまとまっていてバランスも良い。

山崎蒸溜所情報
【基本情報】
・所在地:大阪府三島郡島本町(京都府との境)、天王山の麓
・創業年:1923年
・運営会社:サントリースピリッツ株式会社
・創業者:鳥井信治郎(サントリー創業者)
・日本初のモルトウイスキー蒸溜所として建設された
・地理的特徴:
 ・京都・大阪の中間地点
 ・天王山の自然に囲まれ、桂川、宇治川、木津川の3つ川が合流することで霧が発生し湿 
  潤な気候となっている。
 ・名水「離宮の水」として知られる良質な湧水に恵まれている



■ 製造設備・製法の特徴

【ポットスチル】
・合計16基〜初留8基(直火加熱)、再留8基(間接加熱)
・さまざまな形状・大きさ(ストレート型、バルジ型、ランタン型 など)
・冷却方式も異なり、多彩な原酒を生産可能

【発酵槽】
・木桶製(オレゴンパイン)とステンレス製を併用
・発酵期間を長めに取ることで、果実様の華やかな香りを形成
・酵母の使い分けによるフレーバー調整も実施

【熟成庫】
・ダンネージ式、ラック式を併用した熟成庫
・使用樽はバーボン樽、シェリー樽、ミズナラ樽 など多岐にわたる
・ミズナラ樽熟成は特に香木系の独特な香りで評価されている

【製造の特徴】
・ノンピート麦芽中心だが、一部ピーテッドも使用
・多彩な蒸溜方式、発酵、熟成法を組み合わせた複雑かつ繊細な原酒造り
・ブレンダーとの密な連携で、キーモルトの個性を追求

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 1000yenで提供しております(2025年8月現在)。

白州 NA

アロマ:香り立ちは穏やか。トップノートで爽やかな果実感と優しい樽感。洋梨、青リンゴ、オレンジ、バニラ、シナモン、キャンディ、白い花とその蜜、ハーブ、メントール、軽やかで清々しい香りが漂う。
フレーバー:アタックで爽やかなフルーツの酸、甘み、蜂蜜感。青草やフルーツピールを思わせる苦渋みが続く。
余韻は中程度。樽の心地よい甘渋みがが残る。
軽やかだが、奥行きや広がりも伴う香味。ナチュラルなフルーツ感が心地よい。

白州蒸溜所情報
【白州蒸溜所 基本情報】
・所在地:山梨県北杜市白州町鳥原(南アルプス・甲斐駒ヶ岳の麓)
・創業年:1973年稼働開始
・敷地面積:約82万㎡の広大な森林エリア
・水源:南アルプス山系の花崗岩を濾過して湧出する良質な軟水を使用

【製造設備】
・木桶発酵槽:伝統的な木桶を使用し、乳酸菌や微生物による複雑な香味を生成
・ポットスチル:複数形状・サイズを使い分けることで多様な原酒を生産 。初留釜8基(直火加熱)、再留釜8基(間接加熱)計16基。
・2013年に連続式蒸留機を導入しグレーンウイスキーも生産している。

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 800yenで提供しております(2025年8月現在)。

カリラ12年

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかだが、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートで柔らかいピートと柑橘系フルーツのニュアンス。クレゾール、スモーク、アーシー、焼き魚の皮、レモンピール、麦芽香、バニラ、シナモン。
フレーバー:アタックで薬品系ピートと柑橘系フルーツの酸甘み。レモンピールの苦味、樽の渋みが続く。フルーツ感と優しいピートの洗練されたバランス。
余韻は中程度、炭の灰を思わせるピートと柑橘系ピールの苦味が残る。

カリラ蒸溜所情報
■ 基本情報
・創業年:1846年、創業者 Hector Henderson による設立
・所有会社:Diageo 傘下
・所在地:アイラ島北東、Port Askaig の北側、アイラ海峡沿岸。



■ 生産規模・水源
・年間生産量:約650万リットルでアイラ島最大級の蒸溜所
・水源:Loch Nam Ban(ピート層を通じて湧出する硬水)
・原料麦芽:Port Ellen Maltings からのピート麦芽(約34~38ppm)を使用



■ 設備と発酵・蒸留工程
・マッシュタン:ステンレス製のフル・ロイター型、12.5トン級
・発酵槽(ウォッシュバック):合計10基(オレゴンパイン8基+ステンレス2基)
・ポットスチル:ウォッシュスチル 3基(約19,000 L)、スピリットスチル 3基(約12,000 L)。いずれもストレートヘッド型


■ 熟成・ボトリング
・熟成:ボトリング前に本土の大型倉庫で熟成(熟成設備は島外中心)
・使用樽:主にファーストフィルのバーボン樽。少数シェリー樽やワインカスクも使用



■ 蒸溜所の特色と評価
・スタイル:アイラ島の中でも比較的軽やかでフローラル、ピート感はしっかりあるが医薬系に偏らずバランス良好なスモーキータイプ
・用途:生産量の約70〜95%がブレンディング用(Johnnie Walker Black など)。残りがシングルモルトとして出荷



■ 観光情報(見学ツアー)
・見学情報:正式なビジターセンターはないが、ツアー(見学+試飲)可能。バー・ショップ併設で記念ボトルや限定アイテムも販売

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 700yenで提供しております(2025年8月現在)。

ベンローマック10年

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで感じるのは優しいピート感と熟したフルーツのニュアンス。スモーキーでアーシーなピート、黄桃、アプリコット、完熟リンゴ。背後にバニラ、シナモン、などのパウダースパイスや穀物感。
フレーバー:アタックで心地よいピートと熟したフルーツの酸、甘み。樽の甘み、渋みが心地よく続く。ピート、フルーツ感、樽感がバランス良く絡み合う。花びらを齧ったかのような華やかも感じる。
余韻は中程度、優しいピートと樽の甘渋みが残る。
久しぶりに飲んで、このボトルの出来の良さを再確認しました。スペイサイドモルトでありながら心地よいピートが味わいを引き立てています。昔のスペイサイドモルトってこんな感じだったのでしょうか?

ベンローマック蒸溜所
🥃【基本情報】
・設立年:1898年(初蒸溜は1900年)、度重なる閉鎖と再開を経て1998年に再稼働
・所有者:独立瓶詰業者のゴードン&マクファイル社(Gordon & MacPhail)
・所在地:スコットランド・スペイサイド地方、モレイ州フォレス近郊(Forres, Moray)
・水源:ロマック丘陵のChapelton Springs(湧水)
・年間生産量:約400,000リットル(カスクストレングス換算)



🏭【設備と製造特徴】
・マッシュタン:ステンレス製 × 1基(約1.5トン処理)
・発酵槽(ウォッシュバック):ラーチ材製 × 4基(11,000リットル)
・ポットスチル:2基(ウォッシュスチル 7,500 L/スピリットスチル 5,000 L、蒸気加熱式)



🧪【酒質】
・スタイル:クラシック・スペイサイド。淡いスモーク、麦芽、フルーツ、穏やかなスパイス感を持つクリーンな味わい



🏫【見学・観光情報】
・見学ツアー(事前予約推奨):
Classic(1時間/約£10〜25)、Contrast(ペアリング体験付)、Heritage(2時間/£75)、Manager’s Experience(専属案内・限定ボトル付き/約£350)など多数




🧠【歴史と個性】
・再建の歩み:1983年に停止、1993年にG&Mが買収、5年かけて復活し、1998年にチャールズ皇太子によって再開
・クラフト志向:手作業による仕込み・充填、伝統技術へのこだわりを持つ小規模蒸溜所
・「スペイサイドのスプリングバンク」と評される個性派としてファンも多い

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 700yenで提供しております(2025年8月現在)。

ブルックラディ ザ・クラシックラディ スコティッシュバーレイ

アロマ:香り立ちは中程度〜良い。しっかりと語りかけてくる印象。トップノートでしっかりとした樽のニュアンスと穀物感。バニラ、シナモン、麦芽香、土っぽさ、草っぽさ、奥に黄桃、アプリコットなど熟したフルーツ感や柑橘系フルーツ感。やや人工的な木材感も存在。
フレーバー:アタックでフルーツの酸、甘みと樽由来の甘み。柑橘系フルーツの酸と樽の苦、渋みが続く。オイリーで、良い意味でも悪い意味でも何か曇ったような味わい。
余韻は中程度。樽由来の渋苦味、柑橘系フルーツピールの苦味が残る。

洗練された味わいとは対極にある何か色々舌や鼻に引っかかってくる味わい。個人的には結構好きです。

ブルックラディ蒸溜所情報
■ 基本情報
・所在地:スコットランド・アイラ島西岸、Loch Indaal沿岸のRhinns半島
・設立年:1881年、Harvey兄弟による創設
・所有者:Rémy Cointreau(Bruichladdich Whisky Co. Ltd)
・生産能力:年間約1.5百万リットル(純アルコール換算)



■ 設備と製法
・マッシュタン:オープン型ヴィクトリアンスタイル、7トン(アイラ島唯一)
・発酵槽(ウォッシュバック):ダグラスファー(オレゴンパイン製)製 × 6基
・ポットスチル:
 ・ウォッシュスチル:2基(合計約23,000 L)
 ・スピリットスチル:2基(高さ約6mの細首型、合計約21,000 L)
 ・可変型のローモンドスチルが1基あり計5基体制



■ 製品とスタイル
・主力ブランド:
 ・ブルックラディ:ノンピート、花や麦芽のやさしいクリーンタイプ
 ・ポートシャーロット:約40 PPMのヘビーピートスタイル
 ・オクトモア:世界最高レベルの超ヘビーピーテッド(80 PPM以上)スコッチ
・熟成樽:主にアメリカンオーク(バーボン樽)、加えてシェリー樽やワイン樽など複数タ 
 イプを使用
・ビジネスモデル:
 ・地元アイラ産大麦(全体の約40%以上)を活用し、単一農場や個別フィールドをラベル
  に表示する“テロワール”重視の姿勢
 ・非冷却ろ過・無着色ポリシーを徹底




■ 特記すべき進展と歴史
・長期にわたる閉鎖(1994〜2000年)を経て、2001年に再興。Victorianな製造装置を維持しながら高品質なモルト制作を再開
・2012年にRémy Cointreauが買収、以降も多様なリリースと持続可能性への取り組みを推進


Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 600yenで提供しております(2025年8月現在)。

ジュラ12年

アロマ:香り立ちは穏やか〜中程度。穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで優しい樽のニュアンス。バニラ、シナモン、黄桃、アプリコット、フィナンシェ、焦がした砂糖、根菜、沢庵を連想する塩っぽさ、
フレーバー:アタックで熟したフルーツの酸、甘みが現れ、優しい樽のニュアンスが続く。派手な主張はないが、樽感、フルーツ感、塩っぽいスパイス感が気持ち良く絡み合う味わいは好感が持てます。
余韻は中程度。樽由来のスパイス感が心地よく残る。

ジュラ蒸留所情報
■ 基本情報
・設立:1810年(現行の施設は1963年再建)
・所在地:スコットランド・ジュラ島(人口約200人の孤島)
・所有:Whyte & Mackay社(Emperador Inc.傘下)
・水源:Market Loch(島内の湖)



■ 設備と製造

🔸マッシュタン
・形式:セミ・ロイター型、ステンレス製
・容量:約5トン

🔸発酵槽(ウォッシュバック)
・数:6基
・材質:ステンレス製
・容量:各約48,000リットル
・発酵時間:50〜60時間

🔸蒸留器(ポットスチル)
・ウォッシュスチル(初留釜):2基
・スピリットスチル(再留釜):2基
・特徴:背の高いスチル(約7.7メートル)により、軽やかで繊細な酒質を生成



■ ジュラ島の自然と野生動物
・鹿(Red Deer):島名「Jura」はノルウェー語で「鹿の島」を意味するほど、鹿の密度が高い
・野鳥観察:イーグルやアオサギなども見られるバードウォッチングの名所
・ハイキング・登山:有名な「パップス・オブ・ジュラ(Paps of Jura)」という山があり、登山愛好家にも人気

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 500yenで提供しております(2025年7月現在)。

スキャパ スキレン SK20

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで爽やかなフルーツ感と優しい樽のニュアンス。リンゴ、白桃、柑橘系フルーツ、バニラ、シナモン、塩っぽいスパイス感。
フレーバー:アタックで樽の甘みと柑橘系フルーツの酸味、甘み。レモンピールの苦味、酸味が樽のスパイス感と調和しながら心地よい続く。
余韻は中程度。フレッシュな柑橘系フルーツのニュアンス、柔らかな樽の渋みが残る。
バーボン樽熟成モルトの魅力を存分に味わえる一本です。

スキャパ蒸溜所情報
■ 所在地・背景
・設立年:1885年
・場所:スコットランド・オークニー諸島本島(メインランド)、カークウォールの南
・所有者:ペルノ・リカール(Pernod Ricard)傘下のシーバス・ブラザーズ社(Chivas Brothers)



■ 蒸溜設備・製法
・仕込み水:Lingro Burn(リンゴロ川)の水を使用
・マッシュタン:ステンレス製、糖化能力は1バッチあたり約6トン
・発酵槽(ウォッシュバック):ステンレス製 × 6基、発酵時間は約50〜60時間
・ポットスチル:
 ・ウォッシュスチル:1基(ローモンドスチル型)
 ・スピリットスチル:1基(通常型)
  ※ローモンドスチルを使い続けている数少ない蒸溜所のひとつ(内部にバッフルプレートを持つ特殊な構造)



■ 生産・熟成の特徴
・基本的にノンピート(クリーンなスタイル)
・熟成樽:主にファーストフィルのバーボン樽を使用



■ その他の特徴
・見学:完全予約制でのツアーを実施。規模が小さく、アットホームな雰囲気
・景観:スキャパ湾を望む高台に立地しており、オークニー諸島の大自然を体感できるロケーション
・近隣:アイランズ系でも有名なハイランドパーク蒸溜所が車で10分ほどの距離にある

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 800yenで提供しております(2025年7月現在)。

ティーニニック10年 花と動物シリーズ

アロマ:香り立ちは穏やか、静かに囁いている印象。トップノートで熟したフルーツと優しい樽のニュアンス。黄桃、アプリコット、青リンゴ、バニラ、シナモン、青草、麦芽香。
フレーバー:アタックで柑橘系フルーツの酸、甘み。レモンピール様の苦味、酸味が続く。黄桃など熟したフルーツのニュアンスも加わり、フルーツバスケットのような様々なフルーツ感が存在。ボディーは柔らかくスムーズな飲み口。
余韻は中程度、フルーツピールの苦み、優しく樽のニュアンスが残る。

ティーニニッック蒸溜所情報
■ 所在地・背景
・設立年:1817年
・創業者:ヒュー・マンロー(Hugh Munro)
・場所:スコットランド・ハイランド地方、インヴァネスの北、アルネス(Alness)近郊
・所有者:ディアジオ(Diageo)
・役割:主にブレンデッドウイスキー(特にジョニーウォーカー)向け原酒を供給する



■ 設備と製法
・発酵槽(ウォッシュバック):ステンレス製
・ポットスチル:計8基(ウォッシュスチル4基、スピリットスチル4基)
・生産能力:年間約10,200,000リットル(スコットランドでも上位の規模)
・特徴的設備:かつてはマッシュフィルター式(通常のマッシュタンと異なる抽出方法)を導入していた希少な蒸溜所
※現在は伝統的なセミロイター型に戻されているとされる




■ その他の特徴
・見学:一般公開はしておらず、蒸溜所ツアーは原則不可(外観のみ見学可能)
・近隣の蒸溜所:ダルモア蒸溜所、インヴァーゴードン・グレーン蒸溜所
・ティーニニックの語源:ゲール語で「しだの場所(House of the Holly)」を意味する

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 700yenで提供しております(2025年7月現在)。