アベラワー アブーナBatch66

アロマ:香り立ちは良く、雄弁に語りかけてくる印象。トップノートで熟したフルーツと上質な木工家具を思わせる樽のニュアンス。黄桃、アプリコット、黒系ドライフルーツ、プルーン、オレンジ、ナッツ、フルーツタルト、バニラ、シナモン、甘草、干柿、麦藁、ハーブ、メントール。奥に溶剤、茶葉のような香ばしさ。

フレーバー:アタックで熟したフルーツの酸、甘み。樽の甘渋みがジワジワ広がるように続く。しっかりとした樽感を背景にベリー系フルーツと柑橘系フルーツの旨味、甘味が絡み合う。膨よかで厚みのある味わい。

余韻は長め、程よい樽の甘渋み、心地よいオレンジピールの甘さ・苦味が残る。

アルコール度数も高めで食後にじっくり味わえる濃厚なモルトです。

アベラワー蒸溜所情報
基本情報
・所在地:スコットランド・スペイサイド地方、アベラワー村
・設立年:1879年
・創業者:ジェームズ・フレミング(James Fleming)
・所有者:ペルノ・リカール社(Pernod Ricard / Chivas Brothers)
・水源:ベンリネス山(Ben Rinnes)麓のセント・ドロスタンの泉(St. Drostan’s Well)



製造設備
・マッシュタン:ステンレス製1基(容量約7トン)
・ウォッシュバック:オレゴンパイン製6基(容量約23,000L)
・蒸留器(スチル):初留2基、再留2基のストレート型計4基
・年間生産量:約3,800,000リットル
・熟成庫:伝統的なダンネージ式とラック式の両方を使用



ウイスキーの特徴
・主にシェリー樽熟成を得意とする蒸溜所。
・フルーツタルトのような甘やかさと、リッチなウッドスパイスが特徴。
・柑橘・ドライフルーツ・ナッツ・チョコレートを思わせる濃厚な香味。
・定番ボトル「12年」「16年」「18年」に加え、カスクストレングスの**アベラワー・アブーナ(A’bunadh)**が人気。



蒸溜所の背景
・創業者ジェームズ・フレミングは地元の慈善活動にも尽力し、教会や橋を寄付。蒸溜所前に架かる「Fleming Bridge」はその象徴。
・火災などの歴史的困難を経て再建を繰り返し、現在はシーバス・ブラザーズ傘下の中心的な蒸溜所の一つに。
・「アベラワー」はゲール語で「せせらぎの口(mouth of the chattering burn)」という意味。

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 1100yenで提供しております(2025年10月現在)。

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