イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかに語りかけてくる印象。トップノートでトーストされたような樽のニュアンスと熟したフルーツ感が優しく広がる。黄桃、干し柿、バニラ、シナモン、神社仏閣の木の香り、ナッツ、カカオ、
フレーバー:熟したフルーツの酸甘み、樽の甘みが広がる。樽の渋味、フルーツピールの酸・苦味が心地良く続く。複雑で膨よか。ストレートでゆっくり飲みたいモルト。
余韻は長め、甘渋い樽のニュアンスが残る。

このミズナラウッドリザーブは、自社のモルトウイスキーをキーモルトに数種のモルト原酒(おそらくは海外原酒も含む)をバッティングした後、ミズナラ樽で後熟させたワールドブレンデッドモルトです。

秩父蒸溜所情報
・所在地:埼玉県秩父市
・創業:2008年(ベンチャーウイスキー/肥土伊知郎氏によって設立)
・創業者:肥土 伊知郎(Ichiro Akuto)
東亜酒造(羽生蒸溜所)にルーツを持ち、閉鎖蒸溜所から救出した原酒「イチローズ・モルト カードシリーズ」で世界的に知られる。

蒸溜設備
第一蒸溜所(2008年稼働)
・マッシュタン:ステンレス製(1基)〜ワンバッチ麦芽400kg
・発酵槽:ミズナラ製8基
・蒸留器:ストレート型ポットスチル2基(フォーサイス社製、小型で間接加熱)
・年間生産量:6〜7万リットル規模

第二蒸溜所(2019年稼働、秩父第2蒸溜所)
・マッシュタン:セミロイタータン、ワンバッチ麦芽1.5トン
・発酵槽:フレンチオーク5基〜フランス、タランソー社製
・蒸留器:ストレート型ポットスチル2基(フォーサイス社製、ガス直火加熱)
・熟成:ミズナラ樽、バーボン樽、シェリー樽、ワイン樽など幅広いカスクを使用。気候は夏暑く冬寒い内陸型で熟成が早く進みやすい

特徴
・日本で最も注目されるクラフト蒸溜所の一つ
・羽生蒸溜所から引き継いだ原酒を使った限定リリース「イチローズ・モルト カードシリーズ」で世界的評価
・2008年蒸留の秩父モルトは、リリースから瞬く間に入手困難に
・「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」など世界的な賞を多数受賞
・若い熟成年数ながら高品質で知られる

その他
・モルトの一部はフロアモルティングを実施
・世界中のウイスキー愛好家や専門誌から「日本のクラフトの象徴」と評価
・近年は海外需要が高く、日本国内でも入手困難な状況が続いている

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 1300yenで提供しております(2025年10月現在)。

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