
アロマ:香りたちは中程度、優しく語りかけてくる印象。トップノートで感じるのは瑞々しいフルーツ感と爽やかな樽のニュアンス、洋梨、青リンゴ、バナナ、バニラ、シナモン。
フレーバー:アタックでフルーツの甘味、酸味。フルーツピール様の酸味、苦味、優しい樽の渋みが続く。洋梨やバナナのニュアンスが主張。フルーツ感はやや人工的だがバランス良くまとまっている。ややとんがったアルコール感も若干感じる。
余韻は中程度。フルーツピールの苦味、樽の甘渋みが残る。バーボン中心の10年熟成の爽やかな香味を感じ取れるモルト。バランス良く仕上がっているいるが、広がりや奥行きはそれなり。ハイボールで飲むのもお勧めです。
グレンカダム蒸溜所の基本情報と設備
・創業年:1825年
・創業者:ジョージ・クーパー(George Cooper)
・地域:スコットランド・ハイランド地方(アンガス州ブレチン近郊)
・マッシュタン:ステンレス製セミ・ロイター式、容量:約5トン
一回の仕込みで6,000リットル前後のウォート(麦汁)を生成
・発酵槽(ウォッシュバック):木製(オレゴンパイン)×6基
発酵時間:50〜60時間前後
・ポットスチル:ウォッシュスチル:1基(初留器)、スピリッツスチル:1基(再留器)
ネックが高く、リフラックスが多いため軽やかで繊細なスピリッツが生成
される。スチル加熱方式は蒸気による間接加熱(スチームコイル)
・蒸溜所の特徴:ノンピートモルト使用、生産量は年間約130万リットル(2020年代時点)
・所有会社:アンガス・ダンディー・ディスティラーズ(Angus Dundee Distillers)