
アロマ:香り立ちはは中程度、穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで爽やかフルーツと白いパウダースパイス感、ライム、オレンジなどの柑橘系フルーツ、洋梨、バナナ、バナナ、シナモン、白桃の缶詰、白い花。
フレーバー:アタックで柑橘系フルーツの酸、甘み、オレンジピールの苦味、酸、優しい樽の風味が続く。シトラス、バニラ、シナモンのニュアンスが支配。奥行きや複雑さも12年熟成としては十分なレベル。
フィニッシュは中程度、オレンジピールの渋みは心地よく残る。バランス良く、品良くバーボン樽熟成の魅力が表現されている。
蒸溜所情報
・創業年:1843年(酒造免許取得)
・創業者:ウィリアム・マセソン(William Matheson)
・地域:スコットランド・ハイランド地方、ロッシュー(Tain, Ross-shire)
・マッシュタン:ステンレス製セミ・ロイター式マッシュタン
容量〜約11トン(2020年代時点の拡張後)
・発酵槽:ステンレス製 × 12基(過去には木製も使用)
発酵時間、約52時間以上
・ポットスチル:ウォッシュスチル × 6基、スピリッツスチル × 6基(合計12基)
スチルの高さ:約8メートル(業界最長クラス)
長く細いネックが特徴で、非常に軽やかでフローラルな蒸留液を生成
蒸気による間接加熱方式(スチームコイル)
・蒸溜所の特徴:ノンピート麦芽使用:繊細でクリーンな風味を目指す
味わいの傾向〜フローラル、柑橘系、バニラやハチミツ様の香り
軽やかでエレガントなスタイル
樽の多様性〜バーボン樽熟成を基本としつつ、ポートワイン、シェリー、
ソーテルヌ、マディラなどの樽フィニッシュ戦略で有名
独自に樽材(アメリカンオーク)を選定・乾燥・焼き入れまで管理する
・所有会社:LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)