ポート樽が生む、赤い果実とカカオの贅沢なハーモニーを感じる一杯

アロマ:香り立ちは良く、しっかりと語りかけて来る印象。トップノートで感じるのは熟したフルーツと甘渋い樽のニュアンス。黄桃、アプリコット、ラズベリー、アセロラ、オレンジ、オランジェット、ブラックドライフルーツ、プルーン、革製品、バニラ、シナモン、ナッツ、メントール、ミント、素朴な麦芽香、樽由来と思われるスモーク感。
フレーバー:アタックで甘渋い樽のニュアンスと熟したフルーツの酸・甘み。心地よい樽の渋み、苦味が続く。しっかりとした質感でコンテンツが凝縮されている印象。オランジェット、ラズベリーなど赤い果実感、タンニン、カカオたっぷりチョコレート、ナッツ。
余韻は長め、フルーツピールの酸、苦味や心地よい樽のニュアンスが残る。
PS:バーボン樽で熟成の後、ルビーポートのワイン樽で追加熟成。ポルトガル語で「Quinta(キンタ)」は「ワイナリー」、「Ruban(ルバン)」はゲール語で「ルビー」の意味。ノンチルフィルタリング。
グレンモーレンジ蒸溜所情報
・創業年:1843年(酒造免許取得)
・創業者:ウィリアム・マセソン(William Matheson)
・地域:スコットランド・ハイランド地方、ロッシュー(Tain, Ross-shire)
・マッシュタン:ステンレス製セミ・ロイター式マッシュタン、容量〜約11トン
・発酵槽:ステンレス製 × 12基(過去には木製も使用)、発酵時間 約52時間以上
・ポットスチル:
・ウォッシュスチル × 6基、スピリッツスチル × 6基(合計12基)
・スチルの高さ:約8メートル(業界最長クラス)
・長く細いネックが特徴で、非常に軽やかでフローラルな蒸留液を生成
・蒸気による間接加熱方式(スチームコイル)
・蒸溜所の特徴:
・ノンピート麦芽使用:繊細でクリーンな風味を目指す
・味わいの傾向〜フローラル、柑橘系、バニラやハチミツ様の香り
・軽やかでエレガントなスタイル
・樽の多様性〜バーボン樽熟成を基本としつつ、ポートワイン、シェリー、ソーテルヌ、マディラなどの樽フィニッシュ戦略で有名
・独自に樽材(アメリカンオーク)を選定・乾燥・焼き入れまで管理する
・所有会社:LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)
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