グレンモーレンジ ネクター16年

アロマ:香り立ちは中程度〜良い。しっかりと語りかけてくる印象。トップノートで熟したフルーツと心地よい樽のニュアンス。熟した黄桃、アプリコット、枇杷、桃のスムージー、バニラ、シナモン、クリーム、フルーツタルト。柑橘系フルーツや麦芽香も背後から引き立てる。
フレーバー:アタックでしっかりとした熟したフルーツの甘み、柑橘系の酸味。背後に樽の渋み甘みが広がり、樽の渋み、フルーツピールの苦味、酸味が続く。フルーツバスケットを味わっているかのような重層的なフルーツ感。
余韻は中程度、樽の渋甘み、スパイス感と柑橘系フルーツピールのニュアンスが心地よく残る。
ワイン樽由来の樽感が膨よかで心地よいフルーツ感を上手く引き立てている。ハイボールでも柑橘系のフルーツ感が前面に出て、それなりの良さはありますが、是非ストレートで重層的なフルーツ感を味わいたい一本です。

グレンモーレンジ ネクタードールの後継品のネクター16年ですが、バーボン樽で14年熟成させ後に、ソーテルヌワインやトカイワインなど4種の甘口、白ワインの空き樽で2年間追加熟成させています。前製品のネクタードールはやや樽感が前面に出て甘いフルーツ感は抑えられ気味と認識していますが、今回のネクター16年は存分に甘いフルーツ感を味わえるボトルになっています。

グレンモーレンジ蒸溜所情報
・創業年:1843年(酒造免許取得)
・創業者:ウィリアム・マセソン(William Matheson)
・地域:スコットランド・ハイランド地方、ロッシュー(Tain, Ross-shire)
・マッシュタン:ステンレス製セミ・ロイター式マッシュタン
   容量〜約11トン(2020年代時点の拡張後)
・発酵槽:ステンレス製 × 12基(過去には木製も使用)
発酵時間、約52時間以上
・ポットスチル:ウォッシュスチル × 6基、スピリッツスチル × 6基(合計12基)
   スチルの高さ:約8メートル(業界最長クラス)
   長く細いネックが特徴で、非常に軽やかでフローラルな蒸留液を生成
   蒸気による間接加熱方式(スチームコイル)
・蒸溜所の特徴:ノンピート麦芽使用:繊細でクリーンな風味を目指す
   味わいの傾向〜フローラル、柑橘系、バニラやハチミツ様の香り
   軽やかでエレガントなスタイル
   樽の多様性〜バーボン樽熟成を基本としつつ、ポートワイン、シェリー、  
        ソーテルヌ、マディラなどの樽フィニッシュ戦略で有名
   独自に樽材(アメリカンオーク)を選定・乾燥・焼き入れまで管理する
・所有会社:LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 1000yenで提供しております(2025年7月現在)。

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