スペイバーン10年

アロマ:香り立ちは中程度〜良い。しっかりと語りかけてくる印象。トップノートでしっかりとした樽感と熟したフルーツのニュアンス。バニラ、シナモン、クローブ、甘草、黄桃、アプリコット、枇杷、青リンゴ、奥にダークチョコレート、やや人工的な木材感。
フレーバー:アタックで甘いフルーツ感と樽感。フルーツの酸と樽の渋みが続く。ライトボディでシンプルな味わい。フルーツ感と樽感がバランス良く表現されている。味わい的にも価格的にも気軽に楽しめるスペイサイドモルトといった印象。
余韻は短め、爽やかなフルーツのニュアンスと心地よいスパイス感が残る。

PS:バーボン樽熟成原酒とシェリー樽熟成原酒がブレンドされていて、それぞれの原酒の特徴がバランス良く表現されいます。気軽に楽しめるスペイサイドシングルモルトでハイボールや食前酒、その日の一杯目にお勧めです。

スペイバーン蒸溜所情報

基本情報
・創業年:1897年
・創業者:ジョン・ホプキンス(John Hopkins & Company)
・場所:スコットランド・スペイサイド地方、ローゼス(Rothes)
・現オーナー:インバーハウス・ディスティラリーズ社(Inver House Distillers / International Beverage Holdings 傘下)
・特徴:スペイ川に近い立地。スペイサイドらしい軽やかでフルーティーなスタイルを生産。



設備・生産
・仕込み水:グラント・バーン(Granty Burn、スペイ川支流)
・マッシュタン:ステンレス製、容量約6.8トン
・発酵槽(ウォッシュバック):ステンレス製 × 9基
・ポットスチル:合計 3基
 初留(ウォッシュスチル) × 1基
 再留(スピリットスチル) × 2基
 やや大型で背の高い形状 → 軽くフルーティーな酒質を生みやすい
・年間生産能力:およそ450万リットル



歴史・豆知識
・1897年はヴィクトリア女王即位60周年の年で、その記念に合わせて最初の仕込みが行われた
・スペイバーンは「クールで軽快なスペイサイドモルト」としてアメリカ市場で人気が高い
・1960年代以降は一時休止や設備改修を経ながらも、インバーハウス社により安定した供給を続けている
・生産の多くはブレンデッド用だが、シングルモルトとしても「コスパの良いスペイサイド入門モルト」として愛好される

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 500yenで提供しております(2025年9月現在)。

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