タムナヴーリン ダブルカスク

アロマ:香り立ちは良い。しっかりと語りかけてくる印象。トップノートで熟した果実のニュアンス。ブラックベリー、黒系ドライフルーツ、黄桃、アプリコット、オランジェット、チョコレート、ナッツ、焦がした砂糖、麦芽香、プラスティック、若干の硫黄感、
フレーバー:アタックでフルーツの酸、甘み。オレンジピールの苦味、酸味と樽の渋みが続く。
味わいはシンプル、やや人工的なフルーツ感。
余韻は短め、オレンジピールの苦み、樽の渋み、やや人工的な質感が残る。
コンテンツは多いが熟成感には乏しく、人工的なプラスティック感がやや気になる。オンザロックの方が美味しく飲めそうです。気軽に飲めるシェリー樽熟成のシングモルトとしては貴重なボトルだと思います。

タムナヴーリン蒸溜所情報
・設立年:1966年
・地域:スコットランド、スペイサイド地域→ グレンリベット川の近く、クラガンモア蒸溜所の近くに位置。
・名前の由来:「Tamnavulin」はゲール語で「水車小屋の小さな丘」という意味。
→ 昔この地にあった水車小屋にちなんで名付けられた。
・所有者:現在はホワイト&マッカイ社(White & Mackay)が所有


生産設備など
・ウォッシュバック(発酵槽):9基のステンレス製洗槽(もとはコルテン鋼を含むが2015年にステンレスへ更新)
・発酵時間:約 48〜60時間(約2日間)
・ポットスチル(蒸留器):6基(3基のウォッシュスチルと3基のスピリッツスチル)を稼働。ウォッシュスチルのライムアームは横型、スピリッツスチルには下降型のラインアームを採用
・容量:ウォッシュスチルは各 約17,500 L、スピリッツスチルは 約15,000 L(Whisky Roundupによる情報)
・加熱方式・コンデンサー:蒸気による間接加熱方式で、コンデンサーはシェル&チューブ式
・ウォッシュスチルにはサブクーラー(副冷却装置)を設け、硫黄臭などネガティブな成分を低減
・スピリッツスチルには**精留器(リフラックス装置)**を搭載し、ミドルカットの精度向上に寄与


その他
・水源:地下湧水を地下貯水槽に蓄え、冷却水は近隣のリヴェット川から取水
・主な使用目的:ブレンデッドウイスキー用原酒の供給
→ ホワイト&マッカイのブレンドに使われていたが、近年はシングルモルト展開も強化。
・一時閉鎖歴あり:1995年に操業停止、2007年に再稼働
→ しばらく休眠していたが、再稼働後シングルモルトとしてのリリースが始まった。
・観光施設:一般公開はされておらず、ビジターセンターはなし
→ 現地訪問は基本的に不可

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 500yenで提供しております(2025年7月現在)。

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