トマーチン12年

アロマ:香り立ちは中程度。穏やかに語りかけて来る印象。トップノートで感じるのは熟したフルーツと甘い樽のニュアンス。黄桃、アプリコット、蜂蜜、オレンジ、フルーツタルト、ナッツ、バニラ、シナモン、メントール、木工家具、トースティな穀物感。
フレーバー:アタックで樽の甘渋味、フルーツの甘みが広がり、心地よく樽の渋み、苦味、酸味が続く。トーストティーでフルーティー、樽由来?かと感じる微かなピートも存在。
余韻は中程度。樽由来の苦甘み、暖かいスパイス感が残る。
この価格帯のシングルモルトとしては充分な奥行き、深み、膨よかさが存在。シェリー樽熟成原酒の魅力が前面に出ている気軽に飲めるモルトです。

トマーチン蒸溜所情報
・設立年:1897年
・所在地:スコットランド・ハイランド地方、インヴァネスの南方(標高315m)
・所有者:トマーチン・ディスティラリー社(日本の宝酒造が1986年に買収、現在も傘下)
・生産スタイル:ノンピート〜軽ピートの幅広いスタイルを持つが、メインはフルーティー 
で優しいハイランドモルト
・糖化槽(マッシュタン):ステンレス製セミロイター型
・発酵槽(ウォッシュバック):ステンレス製(容量:各36,000リットル)
・蒸留器(ポットスチル):初留釜6基、再留釜4基(※稼働中は2基ずつ)
・仕込み水:オールタナ・バーン(Alt-na-Frith)の清流
・生産規模:1970年代には年間生産量1,200万リットルを誇り、スコットランド最大規模だった(当時はブレンデッド用原酒が中心)。1980年代のウイスキー不況を機に規模縮小、シングルモルト路線へ転換。

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