濃密な果実としなやかな樽感──14年の厚みが語る、優美な熟成を体感する一杯

アロマ:香り立ちは中程度、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートで濃厚なフルーツ感と心地よい樽の風味。ブラックベリー、デーツ、黄桃、アプリコット、オレンジ、クローブ、バニラ、ハチミツ、メントール、上質な木工家具、
フレーバー:アタックでしっかりとしたシェリー樽のニュアンス。渋み甘みに続き葡萄の皮のような酸味が舌の上に広がる。ナッツ、チョコレート、オランジェット、フルーツタルト。
余韻は中程度〜長め。心地よい樽のニュアンスがフルーツの酸味と共に長く残る。
14年程度の熟成だが、膨よかでリッチな味わい。ファーストフィルのシェリーホグスヘッドの熟成とのことですが、ネガティブな要素がほとんどなく樽の素性の良さを感じる。

ミルトンダフ蒸溜所情報
・設立年:1824年(密造から合法蒸溜へ転換)〜プラスカーデン修道院が経営していた製粉
所の建物を利用して創業
・所在地:スコットランド・スペイサイド地方(エルギン近郊)
・所有者:ペルノ・リカール(Pernod Ricard)
・蒸溜器:ランタン型ポットスチル(比較的背が高い)、初留釜の加熱はエクスターナルヒ
ーティングを用いている
・歴史:1936~1981年はハイラムウォーカー社が所有していて、1964年~1981年には2基のローモンドスティルを導入してモルトウィーというシングルモルトを造っていた。
・ピート使用:基本的にノンピート
・熟成樽:主にバーボン樽、一部シェリー樽も使用
・生産面の特徴
シングルモルトとしての流通:非常に少ない(主にインディペンデントボトラー経由)
公式ボトルは「Miltonduff 15年」などが時折限定リリース
ブレンデッド用の供給:バランタインの骨格を支える中核モルト
・周辺・観光など
一般公開:現在は蒸溜所見学ツアーは基本的に実施していない
Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc)1600yenで提供しております(2025/6月現在)
“ミルトンダフ2007~2021 59,4%Gordon&Macphail exclusive for maltoyama” への1件の返信