熟れた果実とトフィーが織りなす、やさしくも奥深い余韻を味わう一杯

アロマ:香り立ちは中程度。穏やかに語りかけて来る印象。トップノートで熟したフルーツ感、しっかりとした樽感。黄桃、アプリコット、ブラックベリー、トースティな蜂蜜、トフィー、バニラ、シナモン、クローブ、微かに人工的な溶剤、パルプ感、紙っぽさ。
フレーバー:アタックでフルーツの酸、甘みがたっぷり広がる。背後に樽由来のパウダースパイス感、バニラ、シナモンの甘渋み広がり、フィニッシュヘと続く。
余韻は長く心地よい。蜂蜜感、樽の甘渋みが残る。やや紙っぽいニュアンスも存在。
微かな人工的な紙っぽさはこの蒸溜所のストレートネックのスチルに起因するのか?良くも悪くも特徴的なスチルがこの蒸溜所のウイスキーの個性を特徴的にしているのは間違いなさそうです。

ロッホローモンド蒸溜所情報
・蒸溜所名:ロッホローモンド蒸溜所(Loch Lomond Distillery)
・所在地:スコットランド・ハイランド地方(ローランドとの境界付近)
・設立:1965年(現在の場所での創業)
・運営会社:Loch Lomond Group(旧グレンカトリン社)
・名前の由来:スコットランド最大の湖「ローモンド湖」から
・生産の特徴
・シングルモルトとグレーンウイスキーを同一施設で生産する、稀有な蒸溜所
・製品により、ピーテッド/ノンピーテッド両方の原酒を製造
・1つの蒸溜所で10種類以上の原酒スタイルを造り分ける技術力を持つ
・設備の特徴
・ストレートネック式ポットスチル(独自開発):
・スワンネック型ポットスチルも併設:多様な酒質を生産
・コフィースチル(連続式蒸溜器)も保有:グレーンウイスキーも製造
・ブランド・商品例
・インチマリン(Inchmurrin):フルーティで華やかなシングルモ
・インチモーン(Inchmoan):ヘビーピーテッドタイプ
・ロッホローモンド(Loch Lomond)12年・18年:バランスのとれた主力商品
・ロッホローモンド シングルグレーン:コフィースチル製の希少なグレーン原酒
・ゴルフ大会「全英オープン」公式ウイスキーとしても有名
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