ブレンデッドウイスキーにおけるキーモルト、メインモルトについて

Barでお客様と接していると、私たちが当たり前のように使っている言葉や用語の意味が、必ずしも伝わっていないことに気づかされます。だからこそ、できるだけわかりやすい言葉で丁寧に説明することの大切さを感じています。ブログでも、ウイスキーに関する基本的な知識や用語の意味を分かりやすく発信していきたいと思います。

🥃 ブレンデッドウイスキーにおける「キーモルト」と「メインモルト」の違いとは?

ブレンデッドウイスキーといえば、「複数のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたもの」というのが基本的な定義ですが、その中でも特に重要な役割を果たすモルト原酒があります。

それが「キーモルト(Key Malt)」と「メインモルト(Main Malt)」です。


✅ キーモルトとは?

「ウイスキーの“顔”となる香味の中核を担うモルト原酒」

  • キーモルトは、ブレンデッドウイスキーの味や香りの個性を決定づける核になるモルトウイスキー。
  • 香味の主張が強く、全体のキャラクターや方向性を形作る重要な要素です。
  • たとえば、「バランタイン」ならミルトンダフ、グレンバーギー、グレントファース、「ジョニーウォーカー」ならカーデュやクライヌリッシュがキーモルトとされます。

✅ メインモルトとは?

「使用量が多く、全体の構成を支えるモルト原酒」

  • メインモルトは、キーモルトのように香味の中核を担うというよりは、ブレンド全体のボディや厚み、バランスを整える役割を果たします。
  • キーモルトの補強材として使われることも多く、香味に直接的な個性を出すことは少ないですが、ウイスキーの「安定感」に寄与します。
  • 一部のケースでは、キーモルトとメインモルトが同一のモルトになることもあります〜なので巷ではキーモルトとメインモルトがほぼほぼ同じ意味で使われていることがあります。

如何ですか?気に入ったモルトウイスキーがキーモルトになったブレンデッドウイスキーを探して飲んだり、気に入ったブレンデッドウイスキーのキーモルトやメインモルトを探して飲んでみるのも面白いかも知れません。                          

*ウイスキーサロンRue du Barではこの辺りのご相談もお待ちしています。お気軽にお尋ねして頂けると有難いです。

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