ノッカンドゥ12年

アロマ:香り立ちは控えめ、静かに佇んでいる印象。トップノートで感じるのは優しく麦芽香と樽のニュアンス。香ばしい麦芽、麦わら、バニラ、シナモン、奥に熟したフルーツ、黄桃、アプリコット。懐かしいほっとするようなアロマを感じる。
フレーバー:アタックで柑橘系フルーツの酸、甘み、樽の甘み。レモンピールの酸、苦みが続く。全体的に落ち着いた香味の中にフレッシュなフルーツ感が心地よい。
余韻は長め、フルーツ系の酸、苦み。樽由来の心地よいスパイス感が残る。

ノッカンドゥ蒸溜所情報
・設立年:1898年。
・由来/所在地:「Knockando」はゲール語で「小さな黒い丘」を意味し、スペイ川の中流沿い、木々に囲まれた丘の上に位置。
・オーナー:ディアジオ(Diageo) 傘下、J&Bをはじめとするブレンデッドウイスキーの主要モルト供給源。
・年間生産能力:約 140万リットル/年。近年改修により生産量の増加も見込まれる

製麦・仕込み・発酵
・仕込み水:カードナックの泉(Cardnach Spring) から採取される軟水を使用。
・糖化:4.4トン規模の糖化バッチを使用。
・発酵槽:オレゴンパイン製ウォッシュバックを8基 使用。発酵時間は約46~50時間。

蒸留設備・プロセス
・ポットスチル
 初留釜(ウォッシュスチル)×2基(容量約10,000 L、ランタン型/広頭)
 再留釜(スピリッツスチル)×2基(容量約6,930 L、バルジ型)
 ラインアーム:やや下向きで、蒸気が銅と長く接触する設計。
 加熱・冷却方式:蒸気による間接加熱+屋外設置のシェル&チューブ式コンデンサー。

熟成・倉庫
・倉庫構成:ラック式1棟+ダンネージ式3棟(合計4棟)、混構成の熟成設備あり。
・樽タイプ:主にアメリカンオークのバーボン樽と、スパニッシュオークのシェリー樽を使用。

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 700yenで提供しております(2025年7月現在)。

“ノッカンドゥ12年” への1件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です