静かに華やぐ、熟果と樽香のハーモニー。バランスが語る、スペイサイドの品格を感じる一杯

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかに語りかけて来る印象。トップノートで感じるのは熟したフルーツのニュアンス。黄桃、アプリコット、バナナ、洋梨。背後に優しい樽の香り、バニラ、シナモン、微かなクローブ。時間が経ってフルーツタルト、メロンのようなニュアンス。
フレーバー:アタックでフルーツの酸、甘みが優しく広がり、樽の渋み、柑橘系フルーツピールの苦甘みが続く。バランス良くまとまってオイリーでリッチなフルーツ感を味わえる。
余韻は中程度、樽の甘み、苦味、がフルーツケーキのような甘さを伴いながら残っていく。
改めて飲むとバランスの良い上品な典型的スペイサイドモルトと感じます。ロックでもハイボールでも美味しく飲めそうです。

マノックモア蒸留所情報
・所在地:スコットランド、スペイサイド地方エルギン近郊(Thomshill, Birnie)
・所有者:Diageo(ディアジオ)
・設立年:1971年(John Haig & Co.傘下のScottish Malt Distillersによる建
設)
・操業状況:1985–1989および1995–1997に一時停止し、以後は稼働中
🛢️ 生産設備と能力
・マッシュタン:約11〜12トンの鋳鉄製タンを使用
・発酵槽:ラーチ材の木製8槽+2013年以降ステンレス8槽のコンビネーションで発酵(約
100時間)
・蒸溜設備:初留釜3基の再留釜3基の計6基のポットスチル(全てスチーム加熱)
・年間生産量:約3.2〜3.3百万リットル(4.5〜6百万リットルとの記載もあり)()
🌊 原料と水源
・水源:近隣グレンロッシー蒸溜所と共通のBardon Burn(スペイ川支流)
・モルト麦芽:エルギンのCastle Head Maltingsより仕入れ、アンピーテッド(無炭ピート)
🏭 設備や施設の特徴
・隣接関係:グレンロッシー蒸溜所と敷地・スタッフ・倉庫を共有している。
・貯蔵設備:ダンネージ&ラック倉庫合わせて約20万樽格納可能。ディアジオ他蒸溜所の原
酒も熟成
・エコ設備:マッシュタン残渣を飼料化する穀物工場(ダークグレーン)、2012年にバイオ
マスボイラー導入
・見学情報:通常、一般見学施設はなく、年1回スペイサイド・フェスの特別ツアーでのみ公開される
Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 800yenで提供しております(2025年7月現在)。



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