蜜をまとった果実と焼き菓子。静けさの中に広がる深い甘みを味わう一杯

アロマのたちは中程度、優しく語りかけてくる印象的。トップノートで甘く落ち着いた樽感と甘いフルーツ。バニラ、シナモン、黄桃、アプリコット、フィナンシェ、蜂蜜、黄色い花、ややオイリー、麦芽のニュアンスも存在。
フレーバーはアタックで甘いフルーツの酸、甘み。オレンジピールのような苦味とオークの心地よい渋みが続く。蜂蜜やトースティな洋菓子を連想。膨よかで広がりのあるフルーツの甘味が心地よく広がる。
余韻は長め。フルーツピールの苦味、酸が心地よく残って行く。バランス、複雑さ、奥行きは充分で、心地よい樽感に縁取られ現れるフルーツの酸味、甘みはうっとりするレベル。1日の終わりの最後の一杯にゆっくり飲みたいモルトです。
PS:ジェネラル ウイスキー トレーダーズはディアジオ、ダンカンテイラーで経験を積んだスコット・ワトソン氏が立ち上げたボトラーズ「クルーシャルドリンクス」がリリースする新ブランド。このマノックモアはホグスヘッド樽熟成、シングルカスク、カスクストレングスでのボトリング。

マノックモア蒸溜所情報
・創業年:1971年〜グレンロッシーの敷地内にグレンロッシーの第二蒸溜所として建てられた。
・創業者:ジョン・ヘイグ
・所在地域:スコットランド、スペイサイド(エルギンの南、エルギンシャー)
・マッシュタン:ステンレス製のセミ・ロイター式マッシュタン
・発酵槽(ウォッシュバック):10基、ステンレス製
・ポットスチル:ストレート型、計6基(初留3基、再留3基)
・仕込み水:ローズアイルの泉(Bardon Burn)より取水
・蒸溜所の特徴
ヘイグ(Haig)などブレンデッド用原酒を生産
ディアジオ(Diageo)傘下で運営
グレンロッシー蒸溜所の敷地内に隣接しており、設備やスタッフを一部共有(グレンロッシーの再留釜には精留器が取り付けられているが、こちらには取り付けられていない)
蒸溜所の見学は原則非公開
蒸溜所のあるソーンズヒル一帯は多くの森や丘が点在し野鳥の宝庫と言われている
Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc)1700yenで提供しております(2025/5月現在)


