黄桃やアプリコットのジューシーさに、オークの渋みが寄り添う。バランスの妙を楽しめる一杯。

アロマ:香り立ちたちは中程度、優しく語りかけてくる印象。トップノートで瑞々しく熟したフルーツとオークのニュアンス。黄桃、アプリコット、アセロラ、香ばしい穀物感、バニラ、シナモン、メントール、黄色い花とその蜜、フルーツタルト、
フレーバー:アタックでしっかりとしたフルーツの甘み。程よいフルーツの酸と樽の渋みが心地よく続く。ジューシーでリッチな味わい。フルーツ、麦芽感、樽のニュアンスがバランス良く共存。
余韻は中程度、心地よい樽の甘渋み、フルーツピール様の甘み、苦味が残る。
PS:ディアジオの異端児、ダフタウンの野獣などと例えられてきたモートラックですが、この12年を飲む限りは適度なボディ感を残しつつも、バランスの良い、味わい深い、スペイサイドモルトといった印象です。
モートラック蒸溜所情報
・所在地
スペイサイド地域(ダフタウン)
「ウイスキーの首都」と呼ばれるダフタウンに建つ最初の蒸溜所
・創業年
1823年(創業者:ジェームズ・フィンドレーターら)
ダフタウンで最初に設立された蒸溜所
・所有者
現在はディアジオ社(Diageo)傘下
・仕込み水
コンバルの丘から流れるDykehead川の水を使用
・蒸溜方式
特殊な「2.81回蒸溜」と呼ばれる複雑なシステム
6基のスチル(3基ウォッシュスチル、3基スピリットスチル)を組み合わせて運用
・設備
スチル:合計6基(特徴的な変則システム)
一部の原酒を部分的に再蒸溜する独自工程により、重厚で肉厚な酒質を生み出す
・酒質の特徴
オイリーで肉厚、リッチで複雑、通称「The Beast of Dufftown(ダフタウンの野獣)」と呼ばれる
・歴史的背景
ウィリアム・グラント(後にグレンフィディック創業)が蒸溜技術を学んだ場所
長らくジョニー・ウォーカーなどブレンデッド用モルトの重要原酒として扱われ、シングルモルトとしてのリリースは限定的だった
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