ピート、穀物、フルーツが調和するキャンベルタウンの風を感じる一杯

アロマ:香り立ちは良く、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートでピートと優しい穀物感、植物感。アーシー、スモーク、焦げ感、麦芽香、メントール、バニラ、シナモン、セロリ。
フレーバー:アタックで穀物の甘み、ピート、優しいフルーツのニュアンス。麦芽、黄桃、アプリコット、柑橘系フルーツ。
ピート、穀物感、フルーツ感が上手く調和して、まとまっている。
余韻は短め、柔らかいピート、オレンジピール甘み・苦味・渋みが残る。
スプリングバンク蒸溜所情報
・所在地:スコットランド西部 キャンベルタウン(Campbeltown)
・創業:1828年
・創業者:アーチボルド・ミッチェル(Archibald Mitchell)
・所有:J & A ミッチェル社(創業家が今も経営)
蒸溜所の特徴
・世界でも数少ない 「完全自社生産」 を行う蒸溜所
(大麦の製麦 → 蒸留 → 熟成 → 瓶詰め まで全て自社で実施)
・蒸留方法を使い分け、3種類のブランドを展開:
・Springbank(スプリングバンク):2回半蒸留、バランスの良い複雑な味わい
・Longrow(ロングロウ):2回蒸留、ヘビリーピーテッド
・Hazelburn(ヘーゼルバーン):3回蒸留、ノンピートで軽快
生産設備
・モルティングフロア(フロアモルティング):敷地内にあり、大麦の約100%を自社で製麦
・糖化槽(マッシュタン):鋳鉄製 1基
・発酵槽(ウォッシュバック):木製(オレゴンパイン)6基
・蒸留器(ポットスチル):合計5基
・初留:2基、再留:3基
・それぞれの銘柄に合わせて使い分け(2回、2.5回、3回蒸留を実現)
・熟成庫:伝統的な石造りのダンネージ式倉庫
・ボトリング設備:敷地内に瓶詰ラインを持ち、自社でボトリングまで完結
生産量
・年間:約70万リットル(スコットランドの中では小規模生産)
地域性・評価
・キャンベルタウンはかつて30以上の蒸溜所があったが、現在は数か所のみ存続
・海に近いため潮風の影響があり、ウイスキーに独特の塩気やミネラル感が出ると言われている
・世界中に熱狂的ファンを持ち、ボトルは入手困難・価格高騰傾向
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