1|旅のはじまり ― 小樽から余市へ

2026年2月、雪景色に包まれた北海道・余市。小樽からJRで約30分、海と山に囲まれたこの地に、日本ウイスキーの原点とも言える余市蒸溜所があります。

門をくぐった瞬間、空気が変わるのを感じます。

蒸溜所のシンボルとも言えるキルン塔。雪化粧した静かな佇まいは、ただ美しく、そして荘厳。
2|蒸溜所概要
- 創業:1934年
- 創業者:竹鶴政孝
- 所在地:北海道余市町
- 特徴:石炭直火蒸溜
- 主力スタイル:重厚・スモーキー・力強いモルト
竹鶴政孝が「スコットランドに最も近い風土」として選んだ土地です。
3|生産設備棟


4|石炭直火蒸溜という伝統(現在は世界で唯一となっている)
現在もなお続く石炭直火蒸溜。稼働しているスチルは初留4基、再留2基の計6基の構成です。全てストレートヘッド型でアームは下向きに付けられており、余市の重厚な酒質の要因にもなっています。



石炭直火の特徴として
- 釜底に直接炎が当たる
- 不均一な加熱
- 部分的なカラメル化
その結果生まれるのは、重厚なボディ、力強い麦芽感、わずかな焦げのニュアンス、厚みのあるスモークを特徴とする原酒で、これはスチーム加熱では再現しづらい個性と言われています。

5|貯蔵庫の静けさ
石造りの貯蔵庫。
余市の冷涼な気候は熟成をゆっくり進め、力強さの中に丸みを与えます。
潮風の影響を受ける環境も余市の味わいに深みを与えているのかもしれません。


6|最後に
余市蒸溜所には、やはり「日本のウイスキーの原点」が静かに息づいています。
石造りの熟成庫、冷たい海風、澄んだ空気、荘厳な雪景色。この土地の厳しさと向き合いながら、ウイスキーはゆっくりと時間を重ねて熟成されています。
華やかではありませんが、芯の強さを感じる余市の味わいは、この風土そのものに由来するのだと改めて感じます。
Whisky Salon Rue du Barでは余市蒸溜所限定販売のウイスキーをはじめ、余市の原酒を使用したボトルを各種取り揃えております。
皆さのご来店をお持ちしています。



