フレッシュな樽感とみずみずしい果実、やさしいピートが折り重なる、桜尾らしい“軽やかな深み”を体感する一杯

アロマ:香り立ちは良く、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートでフレッシュな樽と麦芽のニュアンス。バニラ、シナモン、メントール、ハーブ、麦芽香、黄色い花、背後に熟したフルーツ、黄桃、アプリコット、洋梨、微かな硫黄、優しくピート。
フレーバー:アタックで柑橘系フルーツの酸がしっかりと広がる。フルーツの甘み、ピール系の苦味が続く。フレッシュでコンテンツが多く、比較的複雑。
余韻は中程度。樽の渋み、フルーツピールの苦味が続く。熟成の若さは感じるが、様々なコンテンツが上手くまとめられている。
桜尾蒸溜所情報
■ 基本情報
・所在地:広島県廿日市市(海沿い、宮島を望むロケーション)
・運営:サクラオブルワリーアンドディスティラリー
・ウイスキー蒸留開始:2017年(モルト)
・グレーンウイスキー生産:2021年〜本格稼働
・ジャパニーズウイスキーの定義に沿った「自社蒸留・自社熟成」に完全対応した希少な蒸溜所
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■ モルトウイスキー製造設備(桜尾蒸溜所)
・マッシュタン
ステンレス製セミロイター
小ロット向けの精密な仕込みが可能
・発酵槽(ウォッシュバック)
ステンレス製
発酵時間:長め(エステル生成を重視)
・ポットスチル
Holstein(ホルスタイン社/ドイツ)製
初留釜 ×1、再留釜 ×1
再留釜にはコラム塔が付属し、ジンの製造にも使用されている。
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■ グレーンウイスキー製造設備(桜尾グレーン蒸溜)
・原料
大麦麦芽(malted barley):10%
未発芽大麦(unmalted barley):90%
→ とうもろこしではなく「大麦主体型のグレーン」で、国内でも極めて珍しいスタイル
→ アルコール収率より「ライトでソフトな酒質」を重視した配合
・蒸留設備
グレーンウイスキー用の蒸留器が2基あり、初留は新しく導入されたステンレス蒸留器でこれで減圧蒸留する。
再留は以前からあったステンレス製スチルで、もともとあった焼酎用のステンレス製単式蒸留機をホルスタイン製の6段のコラムスチルと組み合わせて常圧蒸留を行う。独自の工夫を凝らしたバッチ式のグレーンウイスキーを造っている。
・熟成
桜尾構内の熟成庫
戸河内の鉄道トンネル熟成庫(低温・高湿度・安定した熟成)
使用樽:バーボン、シェリー、ワイン、ミズナラ、IPA樽、ジン樽など多彩
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■ 桜尾蒸溜所の位置づけ
・日本国内で「自社モルト」「自社グレーン」「自社ブレンデッド」を全て生産できる数少ない蒸溜所
・グレーンにトウモロコシではなく未発芽大麦主体を採用、また連続式蒸留機ではなくバッチ式蒸留を採用 → 個性のあるグレーン
・海に近い桜尾の熟成庫と冷涼で湿気の多い戸河内トンネルの熟成庫の2つの熟成庫を使用することにより、異なる性質の原酒を造り分けている。
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