海風に包まれた、果実と樽の優しいハーモニーを感じる一杯

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで感じるのは熟したフルーツと優しい樽のニュアンス。黄桃、アプリコット、フィナンシェ、黄色い花、バニラ、シナモン、麦芽香、メントール、かすかなピートは樽由来か?
フレーバー:アタックで熟したフルーツの酸、甘み、微かな正露丸のような苦味、タンニン感が良いアクセスになりつつ、フルーツの風味と柔らかい樽のニュアンスが続く。
バランス良く、適度に厚みのある酒質が心地よい。
余韻は中程度。カカオのような苦味、樽のニュアンスが残る。
ブナハーブンはアイラモルトの中では比較的地味な存在ですが、じっくり飲んでみるとなかなか魅力的なモルトです。ピートの刺激に疲れた時には是非お試し下さい。
PS:スコットランド、アイラ島のポートアスケイグ港から北へ4km行った所にあるのがブナハーブン蒸溜所。アイラ島といえばヘビリーピーテッドのモルトを思い浮かべますが、ブナハーブンはライトリーピーテッドでアイラモルトとしては変わり種です。個人的には美味しいシェリータイプのモルトが多い印象です。
かつてはライトタイプのブレンデッドウイスキー、カティーサークの原酒としての需要が多かったのでピートタイプの原酒は必要とされていませんでしたが、現在は所有会社も代わり、ピーテッドタイプの需要も多くなったことで、ヘビリーピーテッドのブナハーブンも仕込まれています。

ブナハーブン蒸溜所情報
・所在地:スコットランド・アイラ島北東部、ポート・アスカイグ近郊
・創業年:1881年
・創業者:William Robertson と Greenlees Brothers
・所有企業:Distell Group(南アフリカ系企業、2023年よりHeineken傘下)
・名前の由来:ゲール語で「河口の河」という意味(Bun na h-Abhainne)
・水源:マーガデイル川
・生産設備:
・ポットスチル2基(ウォッシュスチル1基、スピリットスチル1基)
・マッシュタン:ステンレス製、容量12トン
・発酵槽:ステンレス製6基
・年間生産能力:約270万リットル
・特徴:
・アイラ島の中では珍しく、ほとんどピートを焚かないウイスキーが中心
・まろやかでフルーティーな酒質が特徴
・2000年代以降は一部でピーテッドタイプ(「Toiteach」など)もリリース
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