グレンモーレンジ18年

アロマ:香り立ち中程度、優しく語りかけてくる印象。トップノートで感じるのは優しいフルーツのニュアンスと心地よい樽感。黄桃、アプリコット、青リンゴ、洋梨、オレンジ、フルーツタルト、バニラ、シナモン。〜バランス良く心地よい香り立ち。
フレーバー:アタックで心地よいフルーツの酸、甘み。樽由来の渋み、フルーツピールの苦味が続く。オーソドックスな香味の変化ながらネガティヴなコンテンツがほとんどなく完成度が高い。
余韻は中程度、樽の苦甘み、オレンジピールのニュアンスが残る。
一般に売り出されているボトルでシングルモルト の18年熟成は値段と味のバランスが凄く優れているものが多いと思います。そのクラスの中でも特にお勧めによく上がるのが、このグレモーレンジ18年だと思います。バーボン樽熟成の原酒が主体に、シェリー樽後熟の原酒がバッティングされたもののようですが、味わいもバーボン樽熟成特有の魅力にシェリー樽後熟の原酒が隠し味のように複雑さや深みを付加している印象です。

グレンモーレンジ蒸溜所情報
・創業年:1843年(酒造免許取得)
・創業者:ウィリアム・マセソン(William Matheson)
・地域:スコットランド・ハイランド地方、ロッシュー(Tain, Ross-shire)
・マッシュタン:ステンレス製セミ・ロイター式マッシュタン、容量〜約11トン
・発酵槽:ステンレス製 × 12基(過去には木製も使用)、発酵時間 約52時間以上
・ポットスチル:
 ・ウォッシュスチル × 6基、スピリッツスチル × 6基(合計12基)
 ・スチルの高さ:約8メートル(業界最長クラス)
 ・長く細いネックが特徴で、非常に軽やかでフローラルな蒸留液を生成
 ・蒸気による間接加熱方式(スチームコイル)
・蒸溜所の特徴:
 ・ノンピート麦芽使用:繊細でクリーンな風味を目指す
 ・味わいの傾向〜フローラル、柑橘系、バニラやハチミツ様の香り
 ・軽やかでエレガントなスタイル
 ・樽の多様性〜バーボン樽熟成を基本としつつ、ポートワイン、シェリー、ソーテルヌ、マディラなどの樽フィニッシュ戦略で有名
 ・独自に樽材(アメリカンオーク)を選定・乾燥・焼き入れまで管理する
・所有会社:LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 1500yenで提供しております(2025年8月現在)。

ブナハーブン12年

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで感じるのは熟したフルーツと優しい樽のニュアンス。黄桃、アプリコット、フィナンシェ、黄色い花、バニラ、シナモン、麦芽香、メントール、かすかなピートは樽由来か?
フレーバー:アタックで熟したフルーツの酸、甘み、微かな正露丸のような苦味、タンニン感が良いアクセスになりつつ、フルーツの風味と柔らかい樽のニュアンスが続く。
バランス良く、適度に厚みのある酒質が心地よい。
余韻は中程度。カカオのような苦味、樽のニュアンスが残る。
ブナハーブンはアイラモルトの中では比較的地味な存在ですが、じっくり飲んでみるとなかなか魅力的なモルトです。ピートの刺激に疲れた時には是非お試し下さい。

PS:スコットランド、アイラ島のポートアスケイグ港から北へ4km行った所にあるのがブナハーブン蒸溜所。アイラ島といえばヘビリーピーテッドのモルトを思い浮かべますが、ブナハーブンはライトリーピーテッドでアイラモルトとしては変わり種です。個人的には美味しいシェリータイプのモルトが多い印象です。
かつてはライトタイプのブレンデッドウイスキー、カティーサークの原酒としての需要が多かったのでピートタイプの原酒は必要とされていませんでしたが、現在は所有会社も代わり、ピーテッドタイプの需要も多くなったことで、ヘビリーピーテッドのブナハーブンも仕込まれています。

ブナハーブン蒸溜所情報
・所在地:スコットランド・アイラ島北東部、ポート・アスカイグ近郊
・創業年:1881年
・創業者:William Robertson と Greenlees Brothers
・所有企業:Distell Group(南アフリカ系企業、2023年よりHeineken傘下)
・名前の由来:ゲール語で「河口の河」という意味(Bun na h-Abhainne)
・水源:マーガデイル川
・生産設備:
 ・ポットスチル2基(ウォッシュスチル1基、スピリットスチル1基)
 ・マッシュタン:ステンレス製、容量12トン
 ・発酵槽:ステンレス製6基
 ・年間生産能力:約270万リットル
・特徴:
 ・アイラ島の中では珍しく、ほとんどピートを焚かないウイスキーが中心
 ・まろやかでフルーティーな酒質が特徴
 ・2000年代以降は一部でピーテッドタイプ(「Toiteach」など)もリリース

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 900yenで提供しております(2025年8月現在)。

ポーロシャーロット10年

アロマ:香り立ちは良く、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートでアーシーなピートと熟したフルーツのニュアンス。土っぽさ、根菜、クレゾール、アスファルト、黄桃、アプリコット、バニラ、シナモン、麦芽香。
フレーバー:アタックでしっかりとしたピート感と柑橘系フルーツのニュアンス。まず酸、甘みがしっかり広がり、柑橘フルーツピールの苦味とアーシーなピートが続く。もっさりとした酒質で重みを感じる。
余韻は中程度。爽やかなフルーツのニュアンスと土っぽいピート感が残る。

ポートシャーロットはブルックラディ蒸溜所で製造されるヘビリーピートタイプのシングルモルトです。

ブルックラディ蒸溜所情報
■ 基本情報
・所在地:スコットランド・アイラ島西岸、Loch Indaal沿岸のRhinns半島
・設立年:1881年、Harvey兄弟による創設
・所有者:Rémy Cointreau(Bruichladdich Whisky Co. Ltd)
・生産能力:年間約1.5百万リットル(純アルコール換算)



■ 設備と製法
・マッシュタン:オープン型ヴィクトリアンスタイル、7トン(アイラ島唯一)
・発酵槽(ウォッシュバック):ダグラスファー(オレゴンパイン製)製 × 6基
・ポットスチル:
 ・ウォッシュスチル:2基(合計約23,000 L)
 ・スピリットスチル:2基(高さ約6mの細首型、合計約21,000 L)
 ・可変型のローモンドスチルが1基あり計5基体制



■ 製品とスタイル
・主力ブランド:
 ・ブルックラディ:ノンピート、花や麦芽のやさしいクリーンタイプ
 ・ポートシャーロット:約40 PPMのヘビーピートスタイル
 ・オクトモア:世界最高レベルの超ヘビーピーテッド(80 PPM以上)スコッチ
・熟成樽:主にアメリカンオーク(バーボン樽)、加えてシェリー樽やワイン樽など複数タ 
 イプを使用
・ビジネスモデル:
 ・地元アイラ産大麦(全体の約40%以上)を活用し、単一農場や個別フィールドをラベル
  に表示する“テロワール”重視の姿勢
 ・非冷却ろ過・無着色ポリシーを徹底



■ 特記すべき進展と歴史
・長期にわたる閉鎖(1994〜2000年)を経て、2001年に再興。Victorianな製造装置を維持しながら高品質なモルト制作を再開
・2012年にRémy Cointreauが買収、以降も多様なリリースと持続可能性への取り組みを推進

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 800yenで提供しております(2025年8月現在)。

グレンフィディック15年 ディスティラリーエディション

アロマ:香り立ちは良く、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートで熟したフルーツとトースティーな樽のニュアンス。黄桃、アプリコット、グレープフルーツ、オレンジ、バニラ、シナモン、白い花、焦げた木材、やや人工的な木材感、麦芽香、
フレーバー:アタックで柑橘系フルーツの酸甘み。アルコール感や樽の焦げ感も存在。軽やかなボディでシンプルな味わい。
余韻は中程度、柑橘系フルーツピールの苦味酸味が残る。
全体的にバーボン樽熟成原酒由来の爽やかなフルーツ感が支配的。原酒構成はアメリカンホワイトオーク樽熟成原酒とヨーロピアンオーク樽熟成原酒のようですが、味わい的にはバーボン樽(アメリカンホワイトオーク樽)原酒の味わいを強く感じ、やや新樽のニュアンスも感じました。

グレンフィディック蒸溜所情報
・創業年:1887年
・創業者:ウィリアム・グラント
・仕込み水:ロビーデューの泉
・マッシュタン:計4基
・発酵槽:オレゴンパイン製48基
・スチル:44基
・特徴:グレンフィディックはゲール語で「鹿の谷」の意味であり、オフィシャルボトルには牡鹿が描かれている。1963年にシングルモルトを初めて世界に売り出した蒸溜所。シングルモルトの売り上げでは、グレンリベットと1,2位を競っている。

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 700yenで提供しております(2025年8月現在)。

カリラ12年

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかだが、しっかりと語りかけてくる印象。トップノートで柔らかいピートと柑橘系フルーツのニュアンス。クレゾール、スモーク、アーシー、焼き魚の皮、レモンピール、麦芽香、バニラ、シナモン。
フレーバー:アタックで薬品系ピートと柑橘系フルーツの酸甘み。レモンピールの苦味、樽の渋みが続く。フルーツ感と優しいピートの洗練されたバランス。
余韻は中程度、炭の灰を思わせるピートと柑橘系ピールの苦味が残る。

カリラ蒸溜所情報
■ 基本情報
・創業年:1846年、創業者 Hector Henderson による設立
・所有会社:Diageo 傘下
・所在地:アイラ島北東、Port Askaig の北側、アイラ海峡沿岸。



■ 生産規模・水源
・年間生産量:約650万リットルでアイラ島最大級の蒸溜所
・水源:Loch Nam Ban(ピート層を通じて湧出する硬水)
・原料麦芽:Port Ellen Maltings からのピート麦芽(約34~38ppm)を使用



■ 設備と発酵・蒸留工程
・マッシュタン:ステンレス製のフル・ロイター型、12.5トン級
・発酵槽(ウォッシュバック):合計10基(オレゴンパイン8基+ステンレス2基)
・ポットスチル:ウォッシュスチル 3基(約19,000 L)、スピリットスチル 3基(約12,000 L)。いずれもストレートヘッド型


■ 熟成・ボトリング
・熟成:ボトリング前に本土の大型倉庫で熟成(熟成設備は島外中心)
・使用樽:主にファーストフィルのバーボン樽。少数シェリー樽やワインカスクも使用



■ 蒸溜所の特色と評価
・スタイル:アイラ島の中でも比較的軽やかでフローラル、ピート感はしっかりあるが医薬系に偏らずバランス良好なスモーキータイプ
・用途:生産量の約70〜95%がブレンディング用(Johnnie Walker Black など)。残りがシングルモルトとして出荷



■ 観光情報(見学ツアー)
・見学情報:正式なビジターセンターはないが、ツアー(見学+試飲)可能。バー・ショップ併設で記念ボトルや限定アイテムも販売

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 700yenで提供しております(2025年8月現在)。

ベンローマック10年

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで感じるのは優しいピート感と熟したフルーツのニュアンス。スモーキーでアーシーなピート、黄桃、アプリコット、完熟リンゴ。背後にバニラ、シナモン、などのパウダースパイスや穀物感。
フレーバー:アタックで心地よいピートと熟したフルーツの酸、甘み。樽の甘み、渋みが心地よく続く。ピート、フルーツ感、樽感がバランス良く絡み合う。花びらを齧ったかのような華やかも感じる。
余韻は中程度、優しいピートと樽の甘渋みが残る。
久しぶりに飲んで、このボトルの出来の良さを再確認しました。スペイサイドモルトでありながら心地よいピートが味わいを引き立てています。昔のスペイサイドモルトってこんな感じだったのでしょうか?

ベンローマック蒸溜所
🥃【基本情報】
・設立年:1898年(初蒸溜は1900年)、度重なる閉鎖と再開を経て1998年に再稼働
・所有者:独立瓶詰業者のゴードン&マクファイル社(Gordon & MacPhail)
・所在地:スコットランド・スペイサイド地方、モレイ州フォレス近郊(Forres, Moray)
・水源:ロマック丘陵のChapelton Springs(湧水)
・年間生産量:約400,000リットル(カスクストレングス換算)



🏭【設備と製造特徴】
・マッシュタン:ステンレス製 × 1基(約1.5トン処理)
・発酵槽(ウォッシュバック):ラーチ材製 × 4基(11,000リットル)
・ポットスチル:2基(ウォッシュスチル 7,500 L/スピリットスチル 5,000 L、蒸気加熱式)



🧪【酒質】
・スタイル:クラシック・スペイサイド。淡いスモーク、麦芽、フルーツ、穏やかなスパイス感を持つクリーンな味わい



🏫【見学・観光情報】
・見学ツアー(事前予約推奨):
Classic(1時間/約£10〜25)、Contrast(ペアリング体験付)、Heritage(2時間/£75)、Manager’s Experience(専属案内・限定ボトル付き/約£350)など多数




🧠【歴史と個性】
・再建の歩み:1983年に停止、1993年にG&Mが買収、5年かけて復活し、1998年にチャールズ皇太子によって再開
・クラフト志向:手作業による仕込み・充填、伝統技術へのこだわりを持つ小規模蒸溜所
・「スペイサイドのスプリングバンク」と評される個性派としてファンも多い

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 700yenで提供しております(2025年8月現在)。

ジュラ12年

アロマ:香り立ちは穏やか〜中程度。穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで優しい樽のニュアンス。バニラ、シナモン、黄桃、アプリコット、フィナンシェ、焦がした砂糖、根菜、沢庵を連想する塩っぽさ、
フレーバー:アタックで熟したフルーツの酸、甘みが現れ、優しい樽のニュアンスが続く。派手な主張はないが、樽感、フルーツ感、塩っぽいスパイス感が気持ち良く絡み合う味わいは好感が持てます。
余韻は中程度。樽由来のスパイス感が心地よく残る。

ジュラ蒸留所情報
■ 基本情報
・設立:1810年(現行の施設は1963年再建)
・所在地:スコットランド・ジュラ島(人口約200人の孤島)
・所有:Whyte & Mackay社(Emperador Inc.傘下)
・水源:Market Loch(島内の湖)



■ 設備と製造

🔸マッシュタン
・形式:セミ・ロイター型、ステンレス製
・容量:約5トン

🔸発酵槽(ウォッシュバック)
・数:6基
・材質:ステンレス製
・容量:各約48,000リットル
・発酵時間:50〜60時間

🔸蒸留器(ポットスチル)
・ウォッシュスチル(初留釜):2基
・スピリットスチル(再留釜):2基
・特徴:背の高いスチル(約7.7メートル)により、軽やかで繊細な酒質を生成



■ ジュラ島の自然と野生動物
・鹿(Red Deer):島名「Jura」はノルウェー語で「鹿の島」を意味するほど、鹿の密度が高い
・野鳥観察:イーグルやアオサギなども見られるバードウォッチングの名所
・ハイキング・登山:有名な「パップス・オブ・ジュラ(Paps of Jura)」という山があり、登山愛好家にも人気

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 500yenで提供しております(2025年7月現在)。

スキャパ スキレン SK20

アロマ:香り立ちは中程度、穏やかに語りかけてくる印象。トップノートで爽やかなフルーツ感と優しい樽のニュアンス。リンゴ、白桃、柑橘系フルーツ、バニラ、シナモン、塩っぽいスパイス感。
フレーバー:アタックで樽の甘みと柑橘系フルーツの酸味、甘み。レモンピールの苦味、酸味が樽のスパイス感と調和しながら心地よい続く。
余韻は中程度。フレッシュな柑橘系フルーツのニュアンス、柔らかな樽の渋みが残る。
バーボン樽熟成モルトの魅力を存分に味わえる一本です。

スキャパ蒸溜所情報
■ 所在地・背景
・設立年:1885年
・場所:スコットランド・オークニー諸島本島(メインランド)、カークウォールの南
・所有者:ペルノ・リカール(Pernod Ricard)傘下のシーバス・ブラザーズ社(Chivas Brothers)



■ 蒸溜設備・製法
・仕込み水:Lingro Burn(リンゴロ川)の水を使用
・マッシュタン:ステンレス製、糖化能力は1バッチあたり約6トン
・発酵槽(ウォッシュバック):ステンレス製 × 6基、発酵時間は約50〜60時間
・ポットスチル:
 ・ウォッシュスチル:1基(ローモンドスチル型)
 ・スピリットスチル:1基(通常型)
  ※ローモンドスチルを使い続けている数少ない蒸溜所のひとつ(内部にバッフルプレートを持つ特殊な構造)



■ 生産・熟成の特徴
・基本的にノンピート(クリーンなスタイル)
・熟成樽:主にファーストフィルのバーボン樽を使用



■ その他の特徴
・見学:完全予約制でのツアーを実施。規模が小さく、アットホームな雰囲気
・景観:スキャパ湾を望む高台に立地しており、オークニー諸島の大自然を体感できるロケーション
・近隣:アイランズ系でも有名なハイランドパーク蒸溜所が車で10分ほどの距離にある

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 800yenで提供しております(2025年7月現在)。

ティーニニック10年 花と動物シリーズ

アロマ:香り立ちは穏やか、静かに囁いている印象。トップノートで熟したフルーツと優しい樽のニュアンス。黄桃、アプリコット、青リンゴ、バニラ、シナモン、青草、麦芽香。
フレーバー:アタックで柑橘系フルーツの酸、甘み。レモンピール様の苦味、酸味が続く。黄桃など熟したフルーツのニュアンスも加わり、フルーツバスケットのような様々なフルーツ感が存在。ボディーは柔らかくスムーズな飲み口。
余韻は中程度、フルーツピールの苦み、優しく樽のニュアンスが残る。

ティーニニッック蒸溜所情報
■ 所在地・背景
・設立年:1817年
・創業者:ヒュー・マンロー(Hugh Munro)
・場所:スコットランド・ハイランド地方、インヴァネスの北、アルネス(Alness)近郊
・所有者:ディアジオ(Diageo)
・役割:主にブレンデッドウイスキー(特にジョニーウォーカー)向け原酒を供給する



■ 設備と製法
・発酵槽(ウォッシュバック):ステンレス製
・ポットスチル:計8基(ウォッシュスチル4基、スピリットスチル4基)
・生産能力:年間約10,200,000リットル(スコットランドでも上位の規模)
・特徴的設備:かつてはマッシュフィルター式(通常のマッシュタンと異なる抽出方法)を導入していた希少な蒸溜所
※現在は伝統的なセミロイター型に戻されているとされる




■ その他の特徴
・見学:一般公開はしておらず、蒸溜所ツアーは原則不可(外観のみ見学可能)
・近隣の蒸溜所:ダルモア蒸溜所、インヴァーゴードン・グレーン蒸溜所
・ティーニニックの語源:ゲール語で「しだの場所(House of the Holly)」を意味する

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 700yenで提供しております(2025年7月現在)。

ノッカンドゥ12年

アロマ:香り立ちは控えめ、静かに佇んでいる印象。トップノートで感じるのは優しく麦芽香と樽のニュアンス。香ばしい麦芽、麦わら、バニラ、シナモン、奥に熟したフルーツ、黄桃、アプリコット。懐かしいほっとするようなアロマを感じる。
フレーバー:アタックで柑橘系フルーツの酸、甘み、樽の甘み。レモンピールの酸、苦みが続く。全体的に落ち着いた香味の中にフレッシュなフルーツ感が心地よい。
余韻は長め、フルーツ系の酸、苦み。樽由来の心地よいスパイス感が残る。

ノッカンドゥ蒸溜所情報
・設立年:1898年。
・由来/所在地:「Knockando」はゲール語で「小さな黒い丘」を意味し、スペイ川の中流沿い、木々に囲まれた丘の上に位置。
・オーナー:ディアジオ(Diageo) 傘下、J&Bをはじめとするブレンデッドウイスキーの主要モルト供給源。
・年間生産能力:約 140万リットル/年。近年改修により生産量の増加も見込まれる

製麦・仕込み・発酵
・仕込み水:カードナックの泉(Cardnach Spring) から採取される軟水を使用。
・糖化:4.4トン規模の糖化バッチを使用。
・発酵槽:オレゴンパイン製ウォッシュバックを8基 使用。発酵時間は約46~50時間。

蒸留設備・プロセス
・ポットスチル
 初留釜(ウォッシュスチル)×2基(容量約10,000 L、ランタン型/広頭)
 再留釜(スピリッツスチル)×2基(容量約6,930 L、バルジ型)
 ラインアーム:やや下向きで、蒸気が銅と長く接触する設計。
 加熱・冷却方式:蒸気による間接加熱+屋外設置のシェル&チューブ式コンデンサー。

熟成・倉庫
・倉庫構成:ラック式1棟+ダンネージ式3棟(合計4棟)、混構成の熟成設備あり。
・樽タイプ:主にアメリカンオークのバーボン樽と、スパニッシュオークのシェリー樽を使用。

Whisky Salon Rue du Barでは1shot(30cc) 700yenで提供しております(2025年7月現在)。